内容説明
管理労働の詳密な観察で得た実態から帰納して記述命題を積重ね、その組合せを通してのみ何がしかの規範命題を示唆する、という姿勢に固執する。―本書はカールソンに始まる‘管理者活動研究’の50年を、ミンツバーグ、スチュアートの著作に焦点づけて追跡し、現時点での成果と課題を統括し、21世紀の管理研究の推進力たり得る展望を示す労作。
目次
序章 管理者活動研究の位置
第1章 先発。S.カールソン『経営者行動』1951
第2章 後続。日誌法による研究(1957~67)
第3章 別働。リーダーシップ研究と職長研究
第4章 突破(?)H.ミンツバーグ『管理者の仕事の本性』1973とその後
第5章 浸潤。1970~80年代のR.スチュアートとその周辺
第6章 交流。期待アプローチと批判的経営研究
第7章 40年の後。カールソン記念集会以降の展開
終章 管理者活動研究の現地点
著者等紹介
川端久夫[カワバタヒサオ]
1929年福岡県に生まれる。1952年九州大学経済学部卒業。同学部助手、大阪社会事業短期大学講師・助教授、九州大学経済学部助教授、教授を経て、現在、熊本学園大学商学部教授(九州大学名誉教授)
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