出版社内容情報
様々な“記憶のカタチ”をたずねて、ベルリン?アムステルダム?アウシュヴィッツ?日本をめぐる旅ガイド。記憶を社会で共有し未来…ヨーロッパの街を歩くと、市民が憩う公園や道端、観光名所のとなりで、現代アートと見間違うような、ホロコーストの記念碑にであう。こんなふうに負の歴史を記憶することができるんだという発見と希望がある。様々な“記憶のカタチ”をたずねて、ベルリン?アムステルダム?アウシュヴィッツ?日本をめぐる旅ガイド。戦後70年が経った今、記憶を社会で共有し未来へ繋げる新たな挑戦が始まっている。
Chapter 1. アートで記憶する街ベルリンをめぐる
Chapter 2. アンネ・フランクの足跡をたずねる
Chapter 3. 海を越えて日本にたどりついた記憶にであう
Chapter 4. 私たちは今、「ホロコーストの記憶」から何を学ぶのか―著者対談
※特別寄稿 アウシュヴィッツ博物館公認ガイド 中谷剛氏
※地図、旅に役立つ現地情報、ホロコースト史概説、ホロコーストをもっと知りたい人のための巻末資料付き
石岡 史子[イシオカ フミコ]
NPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)代表。世界40カ国で翻訳されている『ハンナのかばん』(ポプラ社)の登場人物・訳者。「ホロコースト」を教材として命の尊さと人権を学ぶ出張授業を国内外の学校や自治体で1000回行ってきた。共訳書に『なぜ、おきたのか? ―ホロコーストのはなし』(岩崎書店)等。愛知教育大学非常勤講師。
岡 裕人[オカ ヒロト]
フランクフルト日本人国際学校事務局長、歴史研究者。89年渡独し、コンスタンツ大学大学院歴史学科で博士号取得。変革するドイツで歴史研究と教育に携わってきた。著書に『忘却に抵抗するドイツ ―歴史教育から「記憶の文化」へ』(大月書店)、共著に『世界の歴史教育』(ゲオルク・エッカート研究所編・ドイツ語)等。
内容説明
ヨーロッパでは、戦後70年の月日を経て、ますます多くのホロコーストの記念碑が、今を生きる人の手によって、つくられています。人びとの暮らしのすぐとなりに。失われたひとつの命を記憶するもの。虐殺にいたるまでの日常の出来事を伝えるもの。現代アートと見間違うようなものまで。
目次
1 アートで記憶する街ベルリンをめぐる(ベルリン市街掲載記念碑地図;記憶の現場 ほか)
2 アンネ・フランクの足跡をたずねる(アンネ・フランクのたどった道&アムステルダム市街図;メリウェデ広場 ほか)
3 海を越えて日本にたどりついた記憶にであう(オットー・フランク愛用のタイプライター;平和のシンボル「アンネのバラ」 ほか)
4 私たちは今、「ホロコーストの記憶」から何を学ぶのか?
資料 Learning about & from the Holocaust
著者等紹介
石岡史子[イシオカフミコ]
1970年東京都生まれ。NPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)代表。命を尊ぶ、寛容な心を育むことを目的とした教育プログラム「ハンナのかばん」「アンネ・フランク」「杉原千畝」等を制作し、年間100の学校や自治体で授業を行う。カナダ・ヨーク大学より名誉博士号、米国・ワシントン大学より特別功労賞を授与。愛知教育大学非常勤講師
岡裕人[オカヒロト]
1962年兵庫県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。89年渡独し、コンスタンツ大学大学院歴史学科で博士号取得。ベルリンの壁崩壊を見聞し、以後変革するドイツで歴史研究と教育に携わってきた。現在フランクフルト日本人国際学校事務局長、在フランクフルト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柔
ruki5894
ののまる
Nobuko Hashimoto
epitaph3