出版社内容情報
2024年3月15日より映画公開!
雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化!
設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録
知人が購入を検討している都内の中古一軒家。 開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に 「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、 この家は、 そこかしこに 「奇妙な違和感」が存在すると言う。
不可解な間取りの真相とは!?
突如消えた元住人は一体何者!?
YouTubeで話題となった 「変な家」の全ての謎が解き明かされる完全版、ついに文庫化。
本書のキーマン・設計士栗原による文庫版あとがきも収録。
内容説明
知人が購入を検討している都内の中古一軒家。開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在すると言う。不可解な間取りの真相とは!?YouTubeで話題となった「変な家」の全ての謎が解き明かされる完全版。設計士栗原による文庫版あとがきも収録。
著者等紹介
雨穴[ウケツ]
インターネットを中心に活動するホラー作家。ウェブライター、YouTuberとしても活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハゲおやじ
152
今年(2024年)3月に公開された映画の原作で 気になっていた本。不思議な間取図から 栗原の設計士的な推測から物語は進んで行く。まさかの因習にたどり着き、犠牲を伴いつつ ラストは尾を引く締めくくり。そして、栗原による あとがきで更に…って 御都合主義が多く そもそも 推測から始まっただけなのに そこまで行くかぁ と 心の狭い私は思ってしまった。会話形式で読み易かったけど、最後はゾッとする感じで 私には 苦手な部類だったなぁ。でも、こういう事を よく考えるよなぁ。2024/07/10
ナルピーチ
148
多数の読友さん達が読んでる噂の“間取りミステリー”をようやく拝読。なるほど、これは予想外の展開、まさかのホラー小説だったのか…。間取りに秘められた謎、それは一見するだけでは素人目には分からない。不可解に設けられた空間、窓のない部屋などなど。意図的に作られたとしか思えない変わった部屋の数々。そんな間取り図から妄想が飛躍し、とんでもない方向に話が進んでいく。間取りひとつでここまで話を膨らませて広げる想像力。面白かった。このあとに続くシリーズと“変な絵”にも興味津々!2024/07/27
Karl Heintz Schneider
134
その家の間取りは、どう見ても変だった。窓のない子供部屋を囲むようにする配置、そしてその真下には不思議な空間が書かれているが、そこにはどの部屋からも入ることができない。そんな知人からの相談を受けた「筆者」が調べるうちに、その家に隠された秘密が次々と明らかに・・・。これは実話なのだろうか。「最も売れた小説」と書いてはあるが。「筆者」と名乗る人物と「栗原」を名乗る設計士、このふたりの会話形式で話が進んでゆく。その家の所在地が○○県になっていたり、手描きの間取り図の画像が出てきたり、非常にリアリティを感じさせる。2024/04/10
くまかほ
123
一見すると何の変哲もない間取りですが、この間取りから様々なことを読み取っていきます。 ほとんどが会話で構成されていること、間取り図が複数掲載されていることから、あっという間に読了です。2024/02/19
ぶち
107
文庫化されて書店に平積みされていたので、買ってしまいました。家の見取り図を何度も掲載しながら、時には拡大したりポイントを示したりながら、謎の空間・二重扉・窓のない子供部屋など間取りの変な箇所にについて会話が進みます。会話の内容が謎を一歩ずつ解き明かす過程になっているので、サクサクと読み進めることができます。『事故物件怪談 恐い間取り』のような怪談ホラーを期待していたのですが、ホラーというよりも密室殺人の謎を解いていくミステリーです。でも、文庫版で追記された後書きで、えええー、とちょっと恐くなりました。2024/04/30