内容説明
気鋭の英国人ジャーナリストが、人工知能の「可能性」と「暴走リスク」を徹底検証!AI開発のカギを握る(=人類の未来を左右する)「合理主義者」たちへの徹底取材をベースに明かされる新事実とは?
目次
1 人類の行く末を憂う人たち
2 ペーパークリップの黙示録
3 すべての基本はベイズ的思考法
4 バイアスという人間の弱点
5 理性の水位を上げる4つの方法
6 衰退と離散
7 ダークサイド
8 より効果的に善をなす
9 滅亡の基準率
著者等紹介
チヴァース,トム[チヴァース,トム] [Chivers,Tom]
サイエンスライター・作家。テレグラフに7年間、バズフィードに3年間勤めて2018年にフリーランスとなった。2017年にはサイエンスライティングの分野において英国サイエンスライター協会賞やブリティッシュ・ジャーナリズム賞の最終候補にノミネートされただけでなく、アメリカ心理学協会のメディア賞も獲得。2018年には、王立統計学会から統計を活用した優秀なジャーナリズムに贈られる賞を獲得した。デビュー作となる『AIは人間を憎まない』は、『タイムズ』紙が選ぶ2019年の科学本のひとつに名を連ねた
樋口武志[ヒグチタケシ]
1985年福岡生まれ。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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smatsu
3
思ったのと違う本だった。科学技術的な話もあるにはあるが、それよりも社会心理学的なアプローチという感じの本でした。タイトルから連想する「AIについての本」というよりAIやらその他の昨今話題となる社会状況についていろいろな人達がどう考えているか、について書いた本、ですね。それはそれで面白くないこともないけど今はちょっと忙しいし…自分が今回求めていたのはもう少し科学技術面やビジネス、ひいては文明論というような面からの考察だったんで、ざっと読みで終了としました。本のせいではなく、自分の選択ミスです2021/10/18
takao
1
ふむ2024/10/20
Go Extreme
1
あなたの子どもたちが老化で死ぬことはないと思う 人類の行く末を憂う人たち:合理主義者 宇宙で生き延びる選択 ペーパークリップの黙示録:巨大ブレークスルーはいつも突然に 賢くても愚かなことをする ますます加速する世界 知能爆発 すべての基本はベイズ的思考法:合理性の本当の意味 功利主義 バイアスという人間の弱点:連言錯誤 スコープ無反応性 理性の水位を上げる4つの方法:確率的に考える 違和感を抱いたら立ち止まる 衰退と離散 ダークサイド:心理分析は真実を教えてくれない より効果的に善をなす 滅亡の基準率2021/06/28
Jey.P.
0
AIによって将来人類が大きく反映する可能性が高いが、滅亡する可能性もあると考える集団「合理主義者」に関する本。 AIによって人類が滅亡すると言うのは、よく言われる「反乱」ではなく、入力した目的を実行し続けてしまうものによるとのこと。 前半はAIの説明だが、後半は合理主義者コミュニティや功利主義など合理主義者の考え方の話。 カルトとも思えるような合理主義者がいまのAI研究にも影響を与えている。 ベイズ推論の話は「予測する心」を読むと、人間も同じなんじゃないかと思った。2021/12/16
ヾ⌒*(๑╹ꇴ╹)*⌒و
0
AIに懸念される危険性は意識を持って人類に反抗するというターミネーター的なものではなくて「人類の命令に忠実すぎる」こと。内容の半分くらいはAI開発者まわりの現況とAIと脳の違いを説明するための行動経済学的バイアスの解説でした。AIそのものについてはそれほど目新しい話はなかったかな。2021/08/10
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