内容説明
人々は経済的に困窮すると、過激思想に救済を求める。金本位制は通貨供給不足になりやすいデフレレジームのため、世界経済は繰り返し恐慌に見舞われ、そのたびに過激思想が台頭した。秩禄処分への不平士族の「お金の恨み」が日本を対外戦争に駆り立て、新聞に煽られた世論はやがて英米と離反・対決する道を選んでしまう。
目次
第1章 金本位制の時代(金本位制とは何か?;金本位制の欠陥 ほか)
第2章 難航する貨幣改革(「御一新」後も江戸の貨幣が流通していた;失敗した新貨幣条例 ほか)
第3章 経済で読み解く征韓論と日清戦争(「征韓派vs.内政派」の大ウソ;西郷隆盛の問題意識と交渉術 ほか)
第4章 経済で読み解く日露戦争(対ロシア戦費調達の苦労;外国からの借り入れ増加を警戒した明治天皇 ほか)
終章 講和反対から日米対立へ―新聞と不平士族の怨念(再び恐怖の電報が届く;ロスチャイルドと水面下で連絡をとっていた高橋是清 ほか)
著者等紹介
上念司[ジョウネンツカサ]
1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
南北
ころこ
Syo
るっぴ