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出版社内容情報
キャレブ・ワイルド[キャレブ ワイルド]
著・文・その他
鈴木 晶[スズキ ショウ]
翻訳
内容説明
生後すぐの赤ん坊、薬物中毒の男、がんと闘病していた少女、大好きだった祖父…あらゆる形の死に接した葬儀屋がつづる感動と再生の物語。
目次
死はほんとうにネガティブか
棺室のルール
罪深い者の最期
身近な人を亡くしたらやるべきこと
赤ん坊が入る小さな箱
聖なる泥
葬儀をプロに任せっきりにする人たち
裏口を使うか、正面玄関を使うか
沈黙の声を聞く
ある牧師の最低な説教
がんと闘った少女の物語
天国の正体
私の死生観を変えた同性愛者の葬儀
悲しみは終わらせなくていい
「その子を連れていかないで」
新しいいのち
著者等紹介
ワイルド,キャレブ[ワイルド,キャレブ] [Wilde,Caleb]
ペンシルベニア州パークスバーグで、代々の家業であるワイルド葬儀社を祖父や父と共同経営している。人気ブログ「ある葬儀屋の告白」の筆者。英国ウィンチェスター大学の大学院プログラム「死、宗教、文化」を修了した。「ハフィントン・ポスト」「アトランティック」「タイム」、NPR、NBC、ABC20/20などのメディアへの出演も多い
鈴木晶[スズキショウ]
1952年東京生まれ。東京大学文学部ロシア文学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程満期修了。現在、法政大学名誉教授、早稲田大学大学院客員教授。専攻は精神分析学、舞踊史。著書、訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
24
海外の葬儀屋さん奮闘記!みたいな内容を期待して読んだらちょっと申し訳ないくらいに真摯な内容で、読んでいて反省しました。人の死にたずさわる職業を家業として続けることが著者に与えた影響とその死生観は哲学的神学的なものでもあります。もちろん葬儀屋としての仕事についても丁寧に語られていますので、そちらに興味がある方にもおすすめです。2018/09/26
naotan
14
死を忌み嫌うものとして遠ざけるのでなく、死も生の一部なのだと肯定的に捉えなおす。読んでいてすっと心が晴れていくような良書でした。 それにしてもジョフリーの名前をここで目にするとは。2018/10/09
桜父
14
葬儀屋を経営している著者。何か仕事での奮戦記的な事柄かと思って読んでみたが、自身の死生観や宗教観のオンパレードでした。個人的な考えはSNSでつぶやくだけにしてほしいし、わざわざ本にする必要があるとも思えない。久しぶりにこの本は斜め読みしてしまいました。映画「おくりびと」の原作本も仏教の教えのオンパレードだった事をこれを読んで、思い出しました。大変つまらない本でした。2018/10/02
ヨータン
12
葬儀屋さんの目をとおしての死というものが、描かれていて興味深く読みました。私のような一般の人は毎日の生活において、できるだけ死を考えないようにしているけど、医師や宗教者もそうだけど、葬儀屋のように毎日のように人の最期に直面していると、死をポジティブに受け入れられるのかもと思いました。2020/06/07
まるる
9
死は、現代社会において敬遠されがちだ。病院、老人ホームや施設、葬儀屋…あらゆる段階で、死にまつわることは外注されている。 だが、愛する者の死だけが開ける心の扉が誰にも存在する。死と向き合うことが、再生につながる。 私はここ数年で4回ほど親しい人の死に立ち会ったが、いずれの場合も、自分や家族の開きそうで微妙に開ききらなかった心の扉をもどかしく思った。愛をおおっぴらに表現しない日本人の性格的に仕方がないのだが、この葬儀屋さんのような向き合い方をしていれば、もっと違ったかもしれない。2020/03/26
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