内容説明
『20世紀の幽霊たち』などの作家ジョー・ヒルによるダーク・ファンタジー・コミック。
著者等紹介
ヒル,ジョー[ヒル,ジョー] [Hill,Joe]
作家。2005年、デビュー作『20世紀の幽霊たち』(小学館文庫)でブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞を受賞。『ロック&キー』ではアイズナー賞を獲得している
白石朗[シライシロウ]
1959年生れ。早稲田大学第一文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
55
ジョー・ヒル書き下ろし(原作)のアメコミ:)さてこの巻にはショッキングな出来事が散りばめられてはいるが、まだ導入に過ぎないし、もどかしいことに主人公たちにしてからが自分たちの置かれた状況に気づいてはいない。物語は過去に現在にその場面が入れ子模様のように自在に行き交うので私たち読者には注意が必要だ。おまけに作画が個性的なので人物の混乱すら覚えるときてはなおのことである。アメコミでの原作は全6巻だがこの日本版ではそのうちの1巻と2巻が収められているから後2冊…楽しみである。2015/08/18
りー
18
スティーブン・キングの息子が原作とのことで勇んで手に取った。しかし、うーん。アイデアは良い。舞台も設定も悪くないし、絵に関しても好みじゃないけどまぁまぁだ。なのにこの読みにくさは漫画としての構成がイマイチだからだろうか。話の展開も見せ方も典型的なアメリカンって感じだし、続刊に期待したいものの高価だし、買うの迷うなぁ…。2015/07/26
ぐうぐう
14
アイズナー賞などを受賞した、ジョー・ヒルによるグラフィックノベル。冒頭の惨劇は、典型的なホラーの導入部としてあるが、その後の展開は、なんとも奇妙。とても漫画チックで(グラフィックノベルなんだから当然なのだけれど)、東雅夫が解説で述べているように、その発想やアイデアが、なんとも日本の漫画的なのだ。その予感は、実はページをめくる前からしていて、と言うのも、表紙の少年の横顔が、どことなく手塚治虫の描く少年を彷彿とさせるのだ。(つづく)2015/08/14
tom
7
作者のジョーヒルは、私の期待の作家。既出本は、いずれも面白い。その彼が、漫画家と組んで出版したのがこのアメリカ漫画本。しかし、私の脳みそでは、どういう話の展開なのか、さっぱり読み取れない。小説の形で書かれていたら、きっと、ずいぶん楽しめるだろうにと思いながら、とりあえず最後まで読んでみたという状況。でも、たぶんアメリカ漫画が好きな人には、とても楽しめる本なのだろう。楽しめないのは、私の能力の外にあるから。ちょっと悔しい感じもある。2015/11/06
Junichm
6
ラブクラフト島(!)の代々受け継がれた屋敷に隠された魔法の鍵を巡る、不穏な雰囲気ながらポップなダーク・ファンタジー。場所を移動できる“どこでも鍵”、幽体離脱できる“幽霊鍵”、頭を開けて思考操作できる“頭鍵”などの奇想が炸裂。ホラー定番アイディアのツイスト具合が、父親のキング以上に奇妙に捻じれていて好きですねー。さらに湾岸戦争以降の暴力に対するフラット感がリアルで乙一っぽい。タイトルがいつもカッコいいのもポイント! 絵については残念ながら好みでなかった。。。あと価格が猛烈に高く次巻以降が出そうもなく残念。2016/11/07