出版社内容情報
デフレ促進策を改め、実質賃金を上げるアイデア満載の政策解説集
1 黄金の拘束衣を着た男
2 政府を誤らせる「経済学のドグマ」
3 安倍政権の根本的な誤解
4 株価に縛られた政治家
5 今すぐできる「国民を豊かにする」政策転換
6 黄金の拘束衣の「黄金律」をこえて
おわりに 実質賃金を下げる政策を「やらない」ために
内容説明
政府の目的は「経世済民」―利益目的の企業とは違うことを政治家、経営者が理解しない限り、不況は終わらない。デフレを財源に、実質賃金を上げる政策を!
目次
1 黄金の拘束衣を着た男
2 政府を誤らせる「経済学のドグマ」
3 安倍政権の根本的な誤解
4 株価に縛られた政治家
5 今すぐできる「国民を豊かにする」政策転換
6 黄金の拘束衣の「黄金律」をこえて
著者等紹介
三橋貴明[ミツハシタカアキ]
中小企業診断士、経済評論家、作家。1969年生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業等数社に勤務した後、中小企業診断士として独立。2007年に『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社)を出版、ベストセラーとなる。データに基づいた経済理論が高い評価を得ており、デフレ脱却のための公共投資推進、反増税、反TPPのリーダー的論客として注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ムカルナス
8
黄金の拘束衣とはグローバル資本勢力により政府にはめられる枷のことで具体的には日本国債の格付けをする格付会社や外国人投資家の意向を気にして経済政策を決定せざるを得ないこと。結果、日本はデフレから脱却できない現状がある。米国の圧力で日本が構造改革と称して行ってきた政策もグローバル勢力が求める政策に他ならず、弊害ばかり目立ち成果が上がらないにもかかわらず思考回路が「構造改革」に縛られたまま黄金の拘束衣を着続けている。しかし国際金融市場から借り入れる必要のない日本は拘束される理由は全くないと筆者はいう。2018/01/14
T坊主
7
1)どこの国の首脳でも、一部の分野では得意かもしれないが、全体をきちんと理解をして哲学を持って、政治を行っているかは疑問だ。やはり、高級官僚に取り囲まれ、割と言いなりになっていくのでしょうが。安倍政権もご多分にもれずというところか。2)消費税先送りはよくやったと思いますが、廃止にする位の英断を持ってほしかった。3)読んだのは5章:国民を豊かにする政策転換,6章:黄金律を超えてだけです。4)構造改革、TPPによって、外国資本がさらに押し寄せ、競争が激しくなり、デフレになり、日本の金が外国に持っていかれる。2015/08/05
スプライト
6
グローバリズムの黄金の拘束衣に囚われたアベノミクスを批判。実質賃金の低下は問題であり、またデフレが戻ってくるかもしれない。2015/04/18
サンゴ
6
経済に限った話ではありませんが、入手できる情報が偏っていては、国民(に選ばれた政治家も)には正しい判断が出来ないと言う事でしょうか。2015/04/17
ひろし
6
馴れない分野であるためか、読むのに時間がかかったし、何度か挫折しそうにもなったが、それでも諦めずに読了できたのは、『わからないのならついて来れなくていい』ではなく、『できる限り解りやすく説明しますからこれを理解して、一緒に考えていきましょう』という著者のスタンスと想いが文章から伝わったからだ。 個人的には、今を生きる日本国民はこの本を読む必要があると思う。 ここをスタートラインにして、みんなで話し合っていきたい。 みんなで考えて、答えを積み重ねて、より良い日本にしていきたい。2015/04/11