内容説明
名横綱から幕下まで、力士たちの知られざる珍談・奇談を満載。
目次
巨人の手形総揃い
驚異!江戸の巨人力士
信長・秀吉・家康と相撲
江戸の相撲の年中行事
至るところ「雷電」あり
「め組」の喧嘩
川柳土俵意外史
大連勝の谷間
双葉山の七十連勝ならず
“国盗り”いざ参れ!
今昔ルール大違い
陳幕燃える
秘話!力史のおかみさん
ごひいき旦那衆
相撲殺人事件
吉田司家華やかなりしころ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
10
『歴史読本』に連載された大相撲雑学集。著者自身の力士経験と文才が活かされている。内容的には江戸〜明治頃が中心。肩の凝らない気楽な話題ばかりだが、力士たちの荒唐無稽な武勇伝を当時の番付表や星取表で裏付ける実証的な生真面目さもあり、学ぶところが多い。江戸時代の強豪力士は大名の御抱えとなるのが一般的で、勝敗には殿様や藩の体面がかかる。遺恨を避けるため「引き分け」「預かり」「無勝負」で決着をつけることもあった。等々、我々の知らない相撲の歴史が浮かび上がってくる。2024/09/21
ao-king
1
一時は自分も力士として角界で生きていた著者による大相撲四方山話。江戸時代から明治、昭和までさまざまな年代の話が収録されている。近年の相撲に関する本からは省かれてしまっているような話も多く、角界のことをより深く知るにはうってつけの貴重な資料本だった。2013/08/26