出版社内容情報
あなたの、そして大切なあの人の代わりにぬいぐるみが旅をする。甘えん坊の息子、亡くなった母…。勇気を与えてくれる、４つの物語！
プロローグ（改行）
Episode１ ｛くまちゃんの旅｝ 冒険
Episode２ ｛くまこさんの旅｝ 一歩
Episode３ ｛カエルの旅｝ 願い
Episode４ ｛美羽ちゃんととしくんの旅｝ 記憶
旅のアルバム
旅のエトセトラ
内容説明
それはまるで映画から抜け出したような、不思議なぬいぐるみの旅行会社。甘えん坊の息子、亡くなった母、引きこもりの青年、病気の子供たち―。ぬいぐるみに託されたそれぞれの人生の、４つの真実の物語。
目次
１ “くまちゃんの旅”冒険
２ “くまこさんの旅”一歩
３ “カエルの旅”願い
４ “未羽ちゃんととしくんの旅”記憶
著者等紹介
東園絵［アズマソノエ］
三和銀行、ドイツ証券を経て２０１０年、ぬいぐるみ専門旅行会社「ウナギトラベル」を起業。ＮＨＫ、ＣＮＮで紹介され、世界中から申し込みが殺到。ユニークなビジネスを手掛ける女性起業家として、国内外のメディアの注目を集める。最近では、企業や自治体と組みサービスの展開も図っている
斉藤真紀子［サイトウマキコ］
日本経済新聞記者、朝日新聞出版『ＡＥＲＡ Ｅｎｇｌｉｓｈ』編集、『ＡＥＲＡ』専属記者を経て、フリーランスライターに（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミユ
67
様々な事情で旅行ができない人の代わりにぬいぐるみが旅行に行ってくれるとは…。ずいぶんと面白いツアーがあるんだなぁと読み始めた一冊。旅行の様子はFBなどでリアルタイムで発信してくれるので持ち主も楽しめる。ぬいぐるみの性格なども前もって伝えておくので、その性格にあったエピソードや行動などの写真があるのでなんとも楽しそう。お寺で座禅の修行までしたりと微笑ましい。なにより企画した会社の方々が細やかな対応をしてるのがわかる。ぬいぐるみにサングラスを渡したり、浴衣を着せたり、実に細やか。素敵な一冊に巡りあえた。2016/06/27
あじ
67
ぬいぐるみが旅行なんて金持ちの娯楽でしかないと決めつけていたが、依頼内容は真剣だった。我が子の自発性を促す為、亡くなった母への親孝行、障がいを持つ子の代わりに…。旅行に行けない人の分身となって、ぬいぐるみが全国から集まった仲間たちと賑やかに行脚する。その模様を逐一フェイスブックにUP。依頼者と共有するのです。依頼者の想いを汲み取った旅行社の演出に、泣き笑いの不意打ちな感情が盛んに込み上げてきます。なんと奨学金制度もあって、海外からの依頼も増えているそう。このビジネスは立派な人助けとして成り立っていました。2015/02/24
みっこ
42
以前こちらの会社のことを知ったとき、原田マハさんの『旅屋おかえり』みたいだなぁと興味を持ちました。応募理由はみなさん様々ですが、SNSで丁寧に実況してくれるので、自分が行った気持ちで楽しめそう。アメリカから、家庭の事情で旅行に行くことができない子供たちのために、先生が代表してぬいぐるみを送ったというエピソードが素敵。ぬいぐるみを通して人と人が繋がっていくのも面白い。つい調べてしまいましたが、料金もお手頃のようです。旅に出たいけど時間やお金、元気がないとき、こんなサービスを利用してみるのもおもしろそう。2015/10/03
宇宙猫
40
★★★★★ 旅行に出かけられない人の代わりに旅するぬいぐるみ達。ネットの発達によってリアルタイムに追いかけることができるようになって、送り出した側も臨場感たっぷりに旅を楽しめる。また、ぬいぐるみに浴衣を着せてくれたり、ウナギトラベルのアイデアや旅行中の物語作りが素晴らしい。多くの人達がしあわせになれるツアー。ぬいぐるみも幸せそうに見えてくる。2016/06/09
糜竺(びじく)
39
私はぬいぐるみを持っていないし興味も無かったんですが、だからこそ何となく読んでみました。持ち主の代わりに、可愛がっているぬいぐるみが旅をする。そんな小説にでも出てきそうな、ぬいぐるみ専門ツアーが実際にあるそうです。そのぬいぐるみが旅をしている姿がフェイスブックでアップされていきます。旅を申し込む人達の動機は様々です。忙しくて旅に出られない人、病気で旅に出られない人、自分の為ではなく家族や友人のかわりに申し込む人などなど。そんな、このツアーによって、人生の良いキッカケを得たエピソードがのせられた一冊でした。2018/02/13
