中公新書<br> 本能―遺伝子に刻まれた驚異の知恵

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中公新書
本能―遺伝子に刻まれた驚異の知恵

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026569
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C1245

出版社内容情報

鳥のヒナは親に教わらなくても飛ぶことができる。人間の赤ちゃんも、口を密閉し、内部を陰圧にしたうえで乳を吸うという、複雑な行動を誰にも習わずに行う。これらは全て本能のおかげである。簡単な行動だけでなく、あちこちの筋肉や感覚器を総動員する、まるでオーケストラが演奏するような行動も、実は本能が指揮しているのだ。本能に基づく驚くべき行動の数々を紹介し、その本能がどうなりたっているのかを解説する。

内容説明

鳥のヒナは親に教わらなくても飛ぶことができる。人間の赤ちゃんも、口を密閉し、口の中を陰圧にしたうえで乳を吸うという、複雑な行動を誰にも習わずに行う。これらは全て本能のおかげである。単純な行動だけでなく、あちこちの筋肉や感覚器を総動員する、まるでオーケストラの演奏のような高度な行動も、実は本能が指揮しているのだ。これら驚くべき行動の数々を紹介し、どのような仕組みで形作られるかをも解説する。

目次

序章 動物の行動を支える本能
第1章 本能の深遠なる奇計
第2章 餌取り行動の収支決算
第3章 奮闘するオス
第4章 したたかに操り、選ぶメス
第5章 オスとメスの立場と都合
第6章 行動を組み立てる多様な組織器官
第7章 行動の司令塔
第8章 人間の本能

著者等紹介

小原嘉明[オバラヨシアキ]
1942年福島県生まれ。東京農工大学農学部卒業。同大学教授等を経て、現在、尚絅学院大学客員研究員。東京農工大学名誉教授。この間、1997~2005年の9年間、ケンブリッジ大学にてMajerus M.E.N.教授と共同研究。理学博士。専攻・動物行動学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みこ

24
タイトルで脳科学に関する文系的な本かと思って買ったものの、思い切り生物学に関する理系の本だった。サブタイトルに遺伝子って書いてあるし。先日読んだ更科功氏の「性の進化論講義」とも一部内容が被るので、おさらいもできて全体的に読みやすかった。人間にしろ動物にしろ学習したわけでもないのに何故かできてしまうことに考察を深める。本能とは理性の対義語かと思ったが、意外と科学的。2021/11/10

マッキー

11
かなり面白い。自分の子孫を残すための超合理的で緻密な行動が学習によるものではなく「先天的」な能力であること・・・やはり信じがたい。2022/08/02

美幸

7
行きとし生けるものの本能としての行動が、こうも科学的に示されて合理的というか、結果的にそれが本能であると説明されると神秘的な感じがする。2022/08/30

hirayama46

5
様々な動物に本来的に備わっている本能について書かれた本で、動物の本能といえばやはり繁殖と食事がメインで、その具体例についても多くの章が使われています。読んでいて面白かったのは6、7章のどのような行動が本能に依っているのか、脳の学習機能によるものなのかを細かく検証していくところでした。なんとなく曖昧にしていたものを細かく考えるのは楽しいものです。2024/05/08

くまくま

5
捕食、生殖において自ずと効率的な方法を取るように遺伝子が組み込まれているから本能というものはすごい。例が多すぎるので最低生き物の写真があるともう少し分かりやすかった。2021/09/18

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