出版社内容情報
生物進化から取り残されたカニたちの革命を描く、ポップでキュートなバンド・デシネ！
内容説明
フランス南西部のジロンド川河口に生息するタダノドコニデモイルガニ、別名“四角ガニ”は、横にしか移動することができない。しかし、ある日、他の生物たちの嘲笑と迫害に耐えかねたソレイユとバトーとギターの３匹が、方向転換するための革命的な方法を思いつき、やがてそれが彼らの進化を引き起こす…。はたして彼らは海の勢力図を根底から覆すことができるのか！？とびきりポップでキュートな海のフランス革命！自由・平等・旋回！？
著者等紹介
ド・パンス，アルチュール［ドパンス，アルチュール］ ［ｄｅ Ｐｉｎｓ，Ａｒｔｈｕｒ］
１９７７年、フランス生まれ。装飾美術学校を卒業後、アニメーションを学ぶ。いくつかのアニメーション・スタジオで仕事をしながら、短編アニメーションを発表。２００３年以降は複数の雑誌でイラストレーターとしても活躍。２００４年には、アニメーションやイラストの仕事を継続しつつ、バンド・デシネにも手を広げる
原正人［ハラマサト］
１９７４年生まれ。学習院大学人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
4
バンドデシネ。美しいカラーリングと、線を切り取ったイラストのような画面。物語は、横にしか移動できなかったカニが、自分たちの限界を突破して新しい世界を作ろうとする、その理想と挫折の記録。退屈するかと思ったけれど、スピーディな展開でとても面白く読みました。皮肉がきいた展開が、フランスぽいです。2014/02/18
NaSi90
0
ポップな絵柄とビターな内容がマッチしていてかなり良い。デフォルメされた様々な海洋生物を眺めているだけでも楽しいし、カニたちの革命と進化の行く末を追っていくのもコメディとフランス流の皮肉が効いていて面白い。2015/11/17
南禅寺の小僧
0
かわいい。そして全方位によくできた娯楽作品でびっくりする。2013/11/25
龍國竣/リュウゴク
0
邦題は「カニ革命」からで、それに先立って「カニの条件」「カニ帝国」が収録される。例外を除きフキダシを用いずにセリフを書いているが、逆を言えば地の文が存在していない。それがこの話のシンプルさの要因の一つになっている。2013/10/25
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