片想い 向田邦子

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864102339
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

向田邦子に焦がれ、間近で見つめ続けた著者による手記

第一章 永遠の別れ
第二章 放送作家としての出会い
第三章 憧れ 噂 そして恋
第四章 TVの向田邦子ドラマの魅力
第五章 他人の才能を見抜く才能
第六章 好きなもの 嫌いなもの
第七章 日常生活はフィクション?
第八章 せっかちおばさんの秘密
第九章 直木賞の嵐
第十章 がんと患う
第十一章 旅行
第十二章 再び恋について

内容説明

「きれいな人…」1960年夏、24歳のぼくは、年上の女性作家と出会う。彼女の名前は向田邦子。それは21年間にわたる友情と、永遠に続く“片想い”の始まりだった―。

目次

永遠の別れ
放送作家としての出会い
憧れ 噂 そして恋
TVの向田邦子ドラマの魅力
他人の才能を見抜く才能
好きなもの 嫌いなもの
日常生活はフィクション?
せっかちおばさんの秘密
直木賞の嵐
がんを患う〔ほか〕

著者等紹介

菅沼定憲[スガヌマテイケン]
1936年東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。放送作家として「ヤング720」(TBS:60年代・向田邦子と競作)「11PM」(NTV:70~80年代)などの構成台本を執筆。ほかに田原総一朗演出のドキュメンタリー番組の構成を担当。ラジオでは「ホンダ・イヴニング・ダイアリ」(TBS:80~90年代)の台本を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ZEPPELIN

4
いい女とはミステリアスである。そこに年上・佇まいが美しいとくれば、惚れるのは当たり前じゃないですか。向田さんに対する著者の愛は静かで熱い。77歳の男にこんな文章を書かせるなんて、向田さんも悪い女である。どれだけの男を泣かせたんだろうか。つまり、向田さんを基準にすると、いい女と悪い女は完全に同義である。実生活がフィクションであったというのは著者の向田邦子評。そこまで完璧な演技を見せた向田さんが死ぬまで隠したものとは何だったんだろうか。本当に墓場まで持っていってしまったんですね2015/01/29

KAZE2013

2
2013年2月出版。1936年生まれの放送作家菅沼定憲が、先輩であり、友人であり片思いの相手でもあった向田邦子について想い出を書いている。24歳の時に30歳の向田邦子と出会い、向田邦子の急逝まで。〈向田邦子にとって日常生活はフィクションであり、見事な演技であった。プライベート旅行や恋がフィクションであり、現実であった。乳がんになったこと。その後遺症のこと。10歳年上の恋人のこと、闘病その死のことを家族にも話していない。〉〈「旅が真実で原稿を書くのがエンタテイメント」と言った。〉2013/06/04

kikizo

1
菅沼さんの向田さんに対する真っすぐな思いよく分かります。手を出したいけど出せないもどかしさと弱さ。気付いてか気付かずかの向田さん。今となっては確認できません。早逝の天才残念です。2016/11/01

リプリー

1
この人と向田さんが交わした会話は本当なのでしょうか。これは作者の主観で描かれており、あとがきにもフィクションとノンフィクションの間の狙ったと書かれているため、どこまで本当か分からない部分もあります。しかし、あの会話の数々が本当だったとしたら、向田さんはなんと素晴らしい人なんだろうと思う。気品とユーモアに溢れ、言葉に拘る。正に作家の、いや人として鏡なんだと思った。2013/02/18

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