出版社内容情報
「天皇陛下の心臓手術をした医師」として話題になった著者。 初の執筆となるこの本で、執刀医に選ばれたその理由がわかります。
まえがき
第1章
内容説明
「心臓手術から帰らなかった父の教えですべてが変わった」―。6000人以上の命を救った医師の30年に及ぶ「無私の生き方」!天皇陛下の執刀医初めての単行本。
目次
第1章 命を削って、命をつなぐ
第2章 その日が来た―日本中が注目した手術
第3章 医師になりきる、患者になりきる
第4章 負けない「傭兵」がつくられるまで―修業時代
第5章 「最高の手術」とは
第6章 大学病院が変わった
第7章 熱く生きろ
著者等紹介
天野篤[アマノアツシ]
心臓外科医。順天堂大学医学部教授。1955年、埼玉県蓮田市に生まれる。1983年、3浪して日本大学医学部に入学。同大学を卒業後、関東逓信病院(現・NTT東日本関東病院)で、研修を行った後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)、新東京病院(千葉県松戸市)などの民間病院で20年近く勤務。昭和大学横浜市北部病院循環器センター長・教授を経て、2002年より順天堂大学医学部教授に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
墮太
13
゛人の2倍努力しても、それではまだ足りない。3倍努力しないと、見えてこない景色というものがある。゛/ 天野さんの生き方は本当にかっこいいと思う。2017/12/30
愛 飢男
13
天皇陛下の執刀医の筆者の本。エッセイでもなく半生を綴ったわけでもなくHow toでもない。自分の仕事に対する心構えやスタッフにどのような気持ちで接するか、また自分の患者に対しての思いなど綴ってます。 稲盛和夫氏の『生き方』に通じた本だと思います。 その道で頂点を極めた方、並大抵の努力でなれるもんじゃないですよね! 説得力あり過ぎ2013/10/02
みなず
8
NHKの『プロフェッショナル』を観てから、気になっていたので。天才ではなく、努力の秀才は、まさに、プロフェッショナル。M君母子の話に、グッときた。“「夜、特にお酒が入った状況で物事を決めてはいけない」”と“百人が百人同じようなことを言っていたら、そのまま鵜呑みにはできない”を、メモる。2015/01/06
くみん
8
天皇陛下の心臓手術の執刀医として有名な天野先生の医師としての心構えがひしひしと伝わってきました。医師としての志や使命感のない者は医師になってはいけない。医師として患者にどう向き合い最善を尽くすか、ひたむきに努力されてきたことを実に淡々と、そして鋭く書かれていて先生のお人柄が伝わってきます。要所での人との出会いから道が開けたことも、人との繋がりの大切さを教えてくれました。患者への愛に溢れた『一途一心』の精神はどこまでも謙虚で、人間一番大事なのは気持ちということは、どんな場面でも大切にしたいお言葉でした。2014/04/05
ゆき
8
医療に関わる人間としての心得が響きました。占いで寿命2年といわれたのが伸びているのは良い行いをしてその分お目こぼしを貰ってるからだ、って記述が良かった。医療とは奉仕だと思うけれど、やっぱり現実にはお金が絡み、それにもっと後ろ暗い事が絡むのですが、そういうのは措いといて、医療を行う者の心得をこの本で知るべきでしょう。根本にあるのはやはり誰かに良くなって欲しいっていう純粋な思いなんですよね。ここまで色々挫折も多々あった方だからこその内容で、見習いたいものです。2013/08/28