出版社内容情報
「百歳のゴールを胸を張って駆けぬけよう」
98歳の処女詩集『くじけないで』で、日本全国に感動の嵐を読んだトヨさんの第二詩集。
新作「やさしさ」「地団駄」「空に」「思い出~別れ」「頁」「倅に Ⅲ」「朝顔」「思い出 Ⅲ」「がまぐち」「百歳」のほか、被災地へのお見舞いの気持ちを綴り反響を呼んだ「被災者の皆様に」「被災地のあなたに」も収録予定。
内容説明
150万部突破のベストセラー『くじけないで』に続くトヨさんの待望の第二詩集。
目次
やさしさ
流行
お友だち
地団駄
空に
思い出~別れ
頁
倅に
朝顔
競馬〔ほか〕
著者等紹介
柴田トヨ[シバタトヨ]
1911(明治44)年6月26日、栃木市に生まれる。33歳のときに結婚し、翌年、健一を授かる。90歳を過ぎてから詩作を始め、新聞に投稿を続ける。2010年3月に初詩集『くじけないで』を上梓し、150万部を超えるベストセラーになる。埼玉県警察、茨城県警察の高齢者向けのポスターに詩を寄稿し、さらに東日本大震災の被災地に向けて作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
122
トヨおばあちゃんの人生の言葉。私はばあちゃん子で、母が病気のために祖母に育てられたので、この詩集を読むと、亡くなった祖母の声をひさしぶりに聞くような気がした。柴田さんはユーモアのある方だったようで、くすりと笑える詩も多い。また優しいお人柄が伝わる作品もあって、震災の被害者の方を思いやった詩には胸が熱くなった。詩集全体から伝わってくるのは大らかさ。長生きするにはくよくよしないのが良いのかもしれない。前詩集は韓国、台湾、オランダなどでも翻訳されたそうで、柴田さんの優しさが地球全体を包み込む日が来るのかも。2014/01/05
ひろちゃん
91
前回のくじけないでを読んで、今回の百歳を読んでみた。とても優しい人なんだなということが分かる。2015/11/24
風眠
78
好きな道なら でこぼこ道だって 歩いて行けるわ 辛くなったら 少し休んで 空を見て まっすぐ 歩いて行くのよ 付いて来るわよ あなたの影が がんばれって 言いながら/(『道(あなたにー)』より引用)。詩的なテクニックの事を言ってしまえば、まぁ「そのまんま」なのだけれど、何だろう・・・百年生きた女性から言われると、ものすごく説得力があって、包まれるようで、泣いてしまいそうになる。いろいろな辛い事、理不尽な事、絶望、生き恥、その他諸々のことを経験してきたから、トヨさんの詩には優しいだけじゃない引力があるのだ。2015/05/01
Ikutan
65
トヨさんの言葉は温かくて優しくて、本当にすーっと入ってきます。『くじけないで』は、母と義母に勧めたところ、心を打たれたようで、よかったとの感想をもらいました。そしてこちら、祝100歳の第2弾。震災に心を痛めながらも人間の優しさに目を向けるトヨさん。もちろん、被災者への眼差しは温かい。振り込め詐欺防止ポスターでは、犯罪者には諭す口調で。被害者には寄り添い元気付ける言葉を。選び抜かれた言葉に胸が熱くなります。私も本当に思いやりの症状がまん延すればいいと思います。トヨさん、素敵な言葉をありがとうございました。2016/03/08
おくちゃん👶柳緑花紅
61
柴田トヨさんの詩を読ませていただく度に義母を思います。まだ年齢は78歳で元気にしていますが、一人で暮らしています。<夕暮れ>2010年暮れに一人息子の健一さんに宛てた直筆の手紙が掲載されています。声をあげて泣いてしまいました。最後に<心のうた>が20編。どれもこれも、瑞々しくてやわらかい。心からご冥福をお祈りいたします。天国でご両親やご主人様と一緒に笑顔いっぱいに過ごされている姿が目に浮かびます。2013/08/03
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