• ポイントキャンペーン

遺魂―三島由紀夫と野村秋介の軌跡

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864084390
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

風化しない三島の魂と「生きざま」、「三島事件」が突きつけた戦後日本の精神史。

目次

第1章 三島の自決とは何だったのか(男のロマンを貫いた「二人の革命家」―経団連襲撃事件の端緒となった日本赤軍のクアラルンプール事件;「楯の会」はいまだ風化せず―四〇年前の民族派学生運動の盛衰と今も生き続ける精神 ほか)
第2章 三島は何を考えていたか(「愛国心」を忌避した三島と野村―国旗、国歌を押しつけからは「愛国心」は生まれない;「女帝」を認めた三島の真意―宮家の臣籍降下と側室廃止を憂慮して今日の事態を予言 ほか)
第3章 三島に魅せられた人々(柔道家・猪熊功の「完璧な死」―三島のように死にたかった金メダリストの“光と影”;“第二の三島”を叫んだ左翼の黒幕―三島事件に触発された京大助手・滝田修と「朝霞事件」 ほか)
第4章 野村秋介の素顔(死を通して行ったアイデンティティ探求―三島のように死んだ野村と彼を追った新井将敬の武士道精神;民族派運動の「負い目の連鎖」―経団連事件から住友不動産会長宅占拠事件、そして… ほか)
第5章 知られざる深層(今もなお封印される三島映画―「幻」の抗議運動で上映されない『MISHIMA』;幻の血判状にみる三島事件の真相―『論争ジャーナル』と「楯の会」の葛藤、皇国史観と「憂国」の情の相克 ほか)

著者等紹介

鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年福島県郡山市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。学生時代は生長の家学生会全国総連合(生学連)に所属し書記長として活躍。その後、全国学協委員長。政治活動家。新右翼団体「一水会」顧問。プロレス評論家。合気道三段。柔道三段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

10
三島由紀夫は「右翼とは、思想ではなくて純粋に心情の問題である」と言った。そういう意味で鈴木邦男は、三島と、三島になろうとした野村秋介の心情を必死で探ろうとしている。その鈴木邦男の熱い想いは、それこそ心情となることで、二人の心情が鈴木の中で現在も継承されていることが、本書を読むと理解できる。そして、やがてその心情は、右や左といった立場をも超え、理解されるだろうことを、鈴木は信じているに違いない。2010/11/20

ナリボー

4
7/10 肩の力が抜けていてかつある程度の客観性と一貫性があり、何より読みやすい文章で興味深く読み進められた。2025/04/10

南註亭

2
元・一水会代表、(新右翼系)プロレス評論家である鈴木さんが正面から三島由紀夫と野村秋介という2人の憂国の士について語った本です。これまで知られなかったエピソードもいろいろと書かれていて非常に興味深い1冊になっています。気がついたことをいくつか。野村さんが引き受けた二十一世紀書院は丸山実がやっていたのではない。「三島ホモ説」について福島某とか堂本正樹の言を紹介したり現役のオカマの話しを紹介しているが、鈴木さんはミスリードを信じただけだと思われる。ともあれ、三島、野村両氏理解のためには好著といえる。2012/03/28

DAMASIOLOGY

1
日本を憂いて、自ら命を絶った男達。三島由紀夫と野村秋介。彼らは後世に何を残そうとしたのか。彼らの死を忘れる様にして、根拠無き社会の安寧を盲信する日本。戦後日本の在り方に命をかけた両氏の精神は歴史の中で埋没しようとしている。三島由起夫関連書籍に興味のある方にはおすすめ。

snakedoctorK

1
三島先生はやはり烈士である まだまだ勉強しなければいけない 鈴木先生ありがとう2010/11/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/656916
  • ご注意事項

最近チェックした商品