アフリカンブラッドレアメタル―94年ルワンダ虐殺から現在へと続く『虐殺の道』

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  • サイズ B40判/ページ数 378p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784864084116
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

アフリカの真実はこの厚さ30ミリの中にある!―歴史上の最大の殺戮、虐殺と“ルワンダ虐殺”を分ける最大の違いは、殺しのスピードだ。“100日殺戮”というが実質1ヶ月余で80万人を、しかもナタや棍棒、石といった素朴な武器で殺し尽くしたというのは史上例をみない。―妊婦の腹は抉られ、生きたまま女の身体は切り刻まれる。男の頭にはナタが振り下ろされ、骨を割る鈍い音が鳴った。両親のかたわらでは子供が命乞いをする―。なぜ、この惨劇が起こったのか。

目次

第1部 「血の季節」(ワシントンと東コンゴ―2009年1月20日;ルワンダ―1994年;見えない糸;難民帰還者名簿;未帰還 ほか)
第2部 コンゴの戦い―虐殺は何処へ行った(エクソダス(脱出)―1994年7月
火山台地
キャンプ受難―難民キャンプの次女
キャンプ放浪
初めての出会い―マリア&トキオ)

著者等紹介

大津司郎[オオツシロウ]
1948年東京生まれ。フリー・ジャーナリスト。東京農大在学中からアフリカに行く(1970年)。サハラ旱魃救援委員会(チャド、ナイジェリア/1973年)、青年海外協力隊(タンザニア/1975年)を経て、70年代後半から~現在にいたるまでアフリカ関連テレビ番組のコーディネーターを勤める。1992年から、ビデオカメラを持ちアフリカ紛争地単独取材をはじめる。ソマリア、スーダン、アンゴラ、ルワンダ、コンゴ、ブルンディ+イラク等々(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takuya

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アフリカの内戦紛争と大国の関与について書かれている点でGOOD◎2014/08/03

テツ

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コンゴでの殺戮と争いの歴史。94年のルワンダ虐殺。それ以来延々と続く殺し合い。血が拭えない大地。確かに大元はアフリカの民族紛争なんだろう。だが全ては先進国のレアメタル利権絡みで動いている。結局は先進国の富裕層の人々の金のために命が凄まじい速さで、凄まじく残虐な方法で失われていく。目の前にいない人間に感情移入することは確かに難しいのだけれど、それでも何かできることがあるのなら無駄な殺戮を止めたい。神さまは何処にいるんだろうか。2013/04/18

ゆーや

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2012年72冊目。 94年のルワンダ虐殺が起きるまでの背景から、 その虐殺がコンゴでの紛争にどう移動したか、 また、それらの闘いの陰にある先進国の思惑(最先端技術やCO2削減に必要なレアメタル争奪戦)、 それらをまるで時系列の縦の幹(ルワンダ虐殺からコンゴ紛争まで)と、その幹の要所要所から生える枝(関係国の思惑)のように表現された本。 一読では全ての関係性を読み解くのは難しいかもしれない。 それくらい、これらの事件はいくつものアクターが複雑に絡まり合っている。 「ルワンダの戦いは終わった」とあっさり2012/10/18

Ame_20

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ルワンダ、コンゴの超近代史であり、殺戮と戦いの歴史に関する本。ここで書かれている戦いには資源に関する利権争いがからんで問題をより一層深刻化する。最後の方に『日本の存在がほとんど見えない』とあったのが印象に残った。しょうがないのかもしれないけど残念にも感じた。。。2010/10/20

日和見菌

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大津さんのファンなので読破。アフリカの民族紛争だけでは片付けられない世界的な資源争奪戦争。2010/06/23

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