内容説明
西部劇を知らずにアメリカは語れない。かつて「アメリカ神話」を形づくってきた古典的な西部劇は、今日ではつくられることは少ない。しかし現代では、SFやロード・ムーヴィー、アニメーション、ミステリ、さらにダイナソー・ウェスタン、国境をこえるウェスタンなど、テーマや領域、方法が拡大し、多様化している。現代アメリカ文化の基層を照らし出す新たなウェスタン映画論。
目次
序章 モニュメント・バレーのパネルの彼方
第1部 荒野の男と女(歯磨きと水浴『ゴールデン・リバー』と『パワー・オブ・ザ・ドッグ』;囚われの女たち『パリ、テキサス』と『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』 ほか)
第2部 西部劇は海をこえる(この西部劇はどこの国で作られましたか グローバル・ウェスタンの世界;エスキモー・ジョーについて尋ねるドイツ人 タランティーノの西部劇 ほか)
第3部 時の流れに逆らって(大いなる西部の小さな時計『曠原の志士』『黄色いリボン』、そして懐中時計;荒野のムーンウォーク『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』の時間旅行 ほか)
第4部 オン・ザ・ロード(約束の地への不可能なドライヴ ロード・ムーヴィー小史;転がり草のゆくえ『トイ・ストーリー4』と移動の意味 ほか)
著者等紹介
川本徹[カワモトトオル]
1983年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、名古屋市立大学大学院人間文化研究科准教授。専門は映像文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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