内容説明
演劇における一九六〇年代の〈バロック・ブーム〉と〈近代〉の実相。近代の終焉とバロックの関係性を問う根源的演劇論―リアリズム演劇はなぜすたれたのか、「詩学」の再検討から迫る。
目次
第1部 バロックの発見(一九六〇年代の“演劇革命”;バロック・ケルトの再発見 ほか)
第2部 詩学とバロック(アリストテレスとボワロー;バロック演劇のマニフェスト ほか)
第3部 オペラとバロック(オルフェウス伝説とオペラ;「夜」とバロック―『ピラムとティスベ』の場合 ほか)
第4部 歌舞伎とバロック(歌舞伎とカイミーラ;『ル・シッド』批判と翻案歌舞伎 ほか)
第5部 バロックと現代(リアリズムと映画;メロドラマと見世物 ほか)
著者等紹介
藤井康生[フジイヤスナリ]
1939年東京生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修了(仏文学、比較演劇)、文博。大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。