内容説明
20世紀を絢爛豪華に飾った少女歌劇、レヴュー、裸ショウなど多彩な「ステージ・ショウ」の世界。大衆社会の憧れや欲望を反映した舞台の誕生を、宝塚や浅草、丸の内など日本を中心に、ヨーロッパ、アメリカ、東アジアの都市と劇場に見る。近代の夢見たショウとはなにか―。
目次
1 総論(ステージ・ショウの二十世紀)
2 少女歌劇という近代(宝塚歌劇と歌舞伎―少女歌劇の頃を中心に;宝塚歌劇の日本舞踊とその周辺;神戸・聚楽館の女優生徒と宝塚パラダイス―草創期の明暗)
3 浅草の興亡、丸の内の光芒(ベテランvs少女―一九二〇年代浅草という舞台で輝いた女性たち;森岩雄とピー・シー・エル映画の二つの路線;探偵小説家とレヴュー・ガール―江戸川乱歩と江川蘭子と江戸川蘭子)
4 モダニズムの片影(秦豊吉と額縁ショウ;国際劇場と日劇―昭和のグランド・レヴュー)
5 世界のステージ・ショウ(チャールズ・B.コクランとロンドンのレヴュー;宝塚を二度迎えたベルリーンの劇場―そのレヴューの歩み;アメリカ合衆国のレヴュー;「胡〓仔(オペイア)」力の台湾―大衆演劇の歴史と魅力)
著者等紹介
中野正昭[ナカノマサアキ]
早稲田大学演劇博物館招聘研究員、明治大学兼任講師。専攻=近現代演劇・芸能史、演劇世相史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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