内容説明
一九二一年、柳田国男は国際連盟委任統治委員としてスイスに赴いた。エスペラントや言語地理学を学び、ジュネーヴ郊外やアルプスを散策しながら南洋群島や移民問題に思いを馳せる…。足かけ三年におよぶヨーロッパ体験は彼の学問に何をもたらしたのか。
目次
1 風景の地政学(住まい;山;川;郊外)
2 言語の地政学(国際連盟委任統治委員会;国際連盟と使用言語問題;エスペラント;島と大陸;言語地理学)
3 新たなる日本へ(啓蒙する帰朝ジャーナリスト;島のエスペラント;成城郊外学;島と山;一国語民俗学;予定調和に抗して)
著者等紹介
岡村民夫[オカムラタミオ]
1961年、横浜に生まれる。立教大学大学院文学研究科単位取得満期退学。法政大学国際文化学部教授。表象文化論、場所論。日本フランス語フランス文学会会員、宮沢賢治学会イーハトーブセンター理事、スイス史研究会会員、日本エスペラント協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。