日本映画史叢書
観客へのアプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 411p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864050203
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C1374

内容説明

観客とは何者か。ファン文化、テクノロジー、産業、批評、植民地、興行、社会運動、教育、消費など、映画史上のさまざまな事例を通して、複層的な面をもつ観客に多角的にアプローチする。

目次

序論 観客へのアプローチ
1 映画文化と観客(顔斬り―林長二郎のスターダムと女性観客;1953‐D年、日本―「立体映画」言説と映画観客 ほか)
2 社会と観客(分離されたシネマ、絡み合う歴史―日本植民地支配下の一九二〇年代朝鮮映画文化;「社会」の構築と民衆/観客―戦間期の社会教育・民衆娯楽としての映画 ほか)
3 場と観客(写し絵とその観衆;ファン像の生成―一九二〇年代の文学と映画文化の遭遇から ほか)

著者等紹介

藤木秀朗[フジキヒデアキ]
名古屋大学大学院文学研究科教授。専攻は映像文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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1
観客について多角的アプローチし映画史全体を再考する様々な研究者の論考集。興行・配給等の映画産業の側面、ジェンダー・人種・民族等のカルスタ的な側面、その他諸々の側面から観客に触れる。映画だけの観客に限らない。観客にまつわる複雑系を帯びる。加藤厚子「映画会社の市場認識と観客」が興味深かった。映画会社に於けるマーケティング史とも云える内容で、1930年~1960年に絞ってどういう形で映画会社が市場を認識し、どこで映画館を設置し観客というパイを確保していくかに触れている。東宝が今でも力を持ってる理由がわかる。2014/07/07

susie

1
木下千花氏のものが圧巻。「明治物」映画についての書き手が着実に揃ってきていると感じる。2011/06/21

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