内容説明
常陸の豪族から戦国大名、そして出羽の藩主へ。大敵との激戦、逆境での秘策、苦渋の選択…平安から幕末にいたる八〇〇年の足跡を最新研究で探る!
目次
1 佐竹氏の誕生 昌義・隆義・秀義・義重・長義・義胤・行義の時代
2 南北朝内乱と佐竹氏 貞義・義篤・義宣(義香)・義盛の時代
3 室町・戦国時代の佐竹氏 義憲(義人)・義俊(義頼)・義治・義舜・義篤・義昭の時代
4 佐竹義重と戦国動乱 佐竹義重・義宣の時代
5 秋田藩主・佐竹氏の成立 義宣より十二代目の藩主義尭で明治維新を迎える
6 日本各地に繁延した一族 京都・美濃・和泉・土佐の佐竹氏
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Abercrombie
3
同族を逐って北常陸に定着(逐われた一族は下野で足利氏に)。頼朝の挙兵を静観したため鎌倉時代は冷遇。勝ち組についたものの観応の擾乱、永享の乱等で敵味方に分かれる室町時代。苦労の末、戦国動乱を切り抜けたと思ったら、関ヶ原の戦いで減封の上、秋田へ転封。波乱万丈だけどその足跡はずいぶん地味だね。『竹に杉は接げない』と云われつつ、山内上杉からの養嗣子の血筋がずっと続いていたことが一番の驚き。2025/04/21
まつさや
0
常陸の武士といえば平氏と佐竹…佐竹について全く知識がなかったため購入。佐竹氏の創設から出羽時代に至るまでの系図や現在残る跡地や寺社仏閣の写真と共に紹介してあります。彼らは初めから常陸で一番だった訳ではなく、時の権力者の動向を見て生き残ってきたことがよく分かりました。常陸太田の佐竹氏ゆかりの場所を訪ねてみたいと思います。2025/04/30