内容説明
階段の勾配が急なのはなぜ?トイレはどこに設置された?石落しに石は落とさない?斜面に木を植えるのは何のため?山城の水堀が意味するものは?軍学者の関与はどこまで?知られているようで知られていない雑学満載!遺構や絵図に隠された秘密に着目することで、お城めぐりをさらに楽しく!!
目次
第1部 土木工事(普請)の謎(混在する新・旧の西洋式築城術―五稜郭の底塁;算木積に似せて造られた本丸表門の石垣―久保田城の石垣;なぜ見栄えを意識した馬出が造られたか―松山城の丸馬出 ほか)
第2部 建築工事(作事)の謎(水際に多数の杭が打ち込まれた理由―米沢城の柵;意外に不明な近世初頭の城の様子―新庄城の冠木門;仙台藩を模倣して造られた懸造り―角田城の懸造り ほか)
第3部 城郭に刻まれたさまざまな謎(認められなかった古城跡の再建―八戸城の築城構想;「抱城」と呼ばれた古城跡―花巻城の沿革;規制から逃れて修補するための工夫―金山城の修築 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
35
旅に出る、寂れた市街地の外れに忘れ去られたように、堀と石垣だけが残った城址が公園となっている。地元の人には「あんな所、何も無いよ」と言われる。同行者は不機嫌になる。が、この本では、そのような城址でも見るべきものがあり、面白さがあることを教えてくれる。現存12天守と皇居と大阪城、二条城だけが一般人にとっての城かも知れぬ。しかし、近世城郭だけでも200以上あり、歴史と個性を持っているのだと思い知らされた。「後書き」によれば「続編」や「中世城郭編」「織豊城郭編」の企画があるという。是非読みたい!2019/07/17
四不人
1
結構長い期間をかけてチビチビ読んできたが、とうとう読み終わった。正直、軍事施設としては中途半端な近世城郭はどう評価して良いか分からない、と思ってきたが、ここまで色んな論点や視座を提供できるということはすごいと思う。答えの出ている問題はそう多くはないが、面白い。近世城郭を見る目が少し変わりそう。2025/01/21




