内容説明
晴明が伝えた幻の書。初の完訳版で全公開!現代にも通じる占星術・方位・干支・風水の定本。宿曜の巻をはじめ、全巻を収録し、詳細なふりがなでわかりやすく、陰陽道の奥義を解説する。
目次
第1部 〓〓(ほき)内伝金烏玉兎集(現代語訳・解説)(晴明朝臣入唐伝;方位編;干支・暦注編;家相・風水編;文殊宿曜経)
第2部 陰陽道の呪法(解説)(祓いの祭祀と撫物;埋鎮呪法;陰陽道の霊符;反閇;物忌;身固;式神)
著者等紹介
藤巻一保[フジマキカズホ]
1952年、北海道に生まれる。中央大学文学部卒。宗教研究家。作家。宗教における神秘主義をテーマに、雑誌・書籍等で幅広く執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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トリオネア
21
面白かった。方位、日の吉凶、十干十二支、五行、納音、宿曜など。専門的ではあるが難しい所はない。風水といえば隠宅が基本と思っていたが、中韓と違い日本では、死んだ肉親は祖霊と一体化し、漠然とした集合的な霊になるとの観念が一般的で、死後も個性が存続し子孫に禍福をもたらすという観念が無かったので、簡便な陽宅風水が主流になったらしい。俳人・種田山頭火の山頭火は30種ある納音からとった名前だが、生年では楊柳木になるようだ。2018/12/02
眉毛ごもら
1
これは安倍晴明が書いたと言われる陰陽術の秘伝書という形式の陰陽師+αたちが練り上げてきた技術の結晶である。暦の話が多く大体が何かをするのに良くない日である。後の時代にはやばめな日を選別して忌日を決めたというがそうするのも納得レベルの忌日オンパレードである。道教仏教神道のハイブリッドとして暦を選別して人々を守るお仕事が陰陽師。神様に祈願したり神降ろししたりするけど式神とかは実はちょっと違うのである。家相や宿曜道とかは辻褄が合わなかったりなんか追加したんじゃないか疑惑もあるがちょっとワクワクした。浪漫の本だ。2021/03/13
甲斐祐貴
1
暦法、風水、八卦などの内容満載の本。2018/05/16