内容説明
戦国の雄・真田信繁(幸村)の戦い!!戦国乱世を駆け抜けた、真田五代の歴史を、大河ドラマ「真田丸」の時代考証を手がける著者が徹底解説。本書初公開の資料を含む、カラー図版多数掲載!
目次
第1章 中興の祖 真田幸綱(謎に包まれた真田家の系譜;海野平の戦いと上野への亡命 ほか)
第2章 「不顧死傷馳馬」 真田信綱(信綱の誕生と於北との結婚;家督相続と武田家内における地位 ほか)
第3章 「表裏比興者」 真田昌幸(人質からの出世と譜代家臣化;真田家に大きな変化をもたらした昌幸の家督相続 ほか)
第4章 「日本一の兵」 真田信繁(実名は「幸村」か「信繁」か―;幼い弁丸が人質生活で出した仮名消息 ほか)
第5章 「天下之飾り」 真田信之(岩櫃城代として出発する;徳川家重臣・本多家と婚姻を結ぶ ほか)
著者等紹介
丸島和洋[マルシマカズヒロ]
昭和52年(1977)大阪府生。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(史学)。現在、国文学研究資料館研究部特任助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんけんだ
14
群馬県の100名城、続100名城の5つの城廻りして、スタンプ押して来て岩櫃城、名胡桃城、沼田城ゆかりの真田一族の本読みました。城廻り、歴史に想いを馳せるのが趣味かな2023/05/06
なつきネコ@混乱中
9
真田一族を最近の学説とビジュアル資料でまとめられて、わかりやすい。素人向けよりは、若干、知ってる人向けだと思う。なにより幸綱から、昌幸の国衆の変容を追っているな。始祖を鎌倉幕府成立機の真田幸春にしているが、よく関わりを語られる佐奈多与一とは関係ないのか。地理的に家系的におかしいが。信繁が今まで言われるより三歳年下かそれ以上に下か。よく問題視される信繁の元服、初陣の時期が遅すぎるのも納得できる。本当に真田は国ともに生きて育ったんだな。同時に信繁たけが、人質とかにたらい回しにされて広い世界を見たんだなと思う。2017/05/10
amabiko
3
同じ著者の『真田四代と信繁』を読了後に本書を読む。ダイジェスト版であり、ビジュアル版なので振り返りにちょうどよかった。2016/12/29
まふ
3
わかりやすく、ドラマティックに、最新学説を取り入れて、すっきりまとめる、という完成度の高い1冊。図説とある通り、写真や図のビジュアル史料がふんだんに使われていて、イメージしやすいのがすばらしいと思う。イメージは理解を問答無用でさせるとっかかりになる。2016/07/04
kiriya shinichiro
3
同じ著者の本を読んでますが、内容が同じでも見やすいのはこちら。先にこちらを読んでから、次に進んだ方がいいかも。新資料が出てきて研究が進んだんだね。真田家の、微妙な立ち位置がなんとなくわかった。今の時代から歴史を判断しちゃいけないね。しかし、信繁、本当にしょっちゅう人質になったり蟄居させられたり……繊細な人だったらしいけど、つらい人生だね。2016/05/19