内容説明
守護土岐氏を追放して戦国大名化した「美濃の蝮」道三、悲劇的な父子対立、宿敵織田信長との抗争による滅亡と、波瀾万丈な斎藤氏三代の興亡を新史料から鮮やかにひもとく。
目次
第1章 道三の父・長井新左衛門(長井新左衛門尉の素性;灯油を売り歩く行商人となる ほか)
第2章 斎藤道三(土岐頼芸の台頭と本郷城;大洪水で流失した枝広館 ほか)
第3章 斎藤義龍(義龍への家督移譲;稲葉山城下に流れる妙な“うわさ” ほか)
第4章 斎藤龍興(龍興の家督継承;将軍に代初めを報じる ほか)
第5章 道三の一族(長井隼人佐;斎藤孫四郎 ほか)
著者等紹介
横山住雄[ヨコヤマスミオ]
昭和20年、岐阜県各務原鵜沼生。犬山市役所退職後、犬山市にて行政書士事務所を開設。業務の傍ら、濃尾地方の中世地方史並びに禅宗史を研究し、周辺地域に残された多くの歴史・宗教史の基礎史料を丹念に猟集し執筆することで定評がある。花園大学国際禅学研究所客員研究員。濃尾歴史文化研究所主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
6
斎藤道三と義龍、龍興の3代のようなタイトルですが道三の父、長井新左衛門も含まれる。道三までは本当の長井氏や斎藤氏も書いているのでわかりずらく感じる。義龍と龍興を読みたかったので、そちらについて詳しく知れたのは良かった。こちらは斎藤というより一色だったんですねえ。2019/02/10
MUNEKAZ
1
道三台頭までの話は、系図が錯綜しすぎていて正直わかったようなわからんようなという感じだが、義龍や龍興については信長絡み以外で知れる一般書はなかなかないので興味深く読めた。道三にしても名はよく知られているけれども、その生涯については「こうではないだろうか」という推測の部分が多いというのも印象的だった。2015/11/15
相馬
1
自家出版版「斎藤道三」の改訂版。道三周辺は詳しいが,彦四郎,又四郎辺りは系図もついて無くてやや分かりづらい。自家出版版の「斎藤道三」「美濃の土岐・斎藤氏 利永・妙椿と一族」と併せて読むと,複雑な斎藤一族の流れが分かりやすい。2016/02/21
オルレアンの聖たぬき
0
斎藤道三は一次資料が少ない中でかなり詳しく書かれていると思う。史学的に価値があると思う。2015/10/04
帆立
0
前半は錯綜してわかりづらいけど、後半の義龍と龍興の箇所は良かったかな。自分の目当てがそっちだったからかもしれないけど2015/09/28