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中世武士選書
坂東武士団と鎌倉

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864030786
  • NDC分類 210.42
  • Cコード C0021

内容説明

なぜ、彼らは鎌倉に集い、鎌倉にかかわり続けたのか。頼朝のもとに結集し、武家政権の樹立に立ちあがった小山・足利・上総・千葉・三浦を始めとする坂東武士団たち。「鎌倉」をキーワードに、それら氏族の成立と発展の過程を鮮やかに描き出す。

目次

「鎌倉」と坂東武士団のゆかり
第1部 「兵」たちの時代―坂東武者の登場(二足のわらじの地方軍事貴族―秀郷流藤原氏の活動;坂東平氏の抗争と源氏の進出―平忠常の乱)
第2部 坂東武士団の発展―兵から武士へ(下野の両虎、小山氏と足利氏―藤原秀郷の子孫たち1;相模の波多野氏・山内首藤氏―藤原秀郷の子孫たち2;両総の雄、上総氏と千葉氏―平良文の子孫たち1;源氏に賭けた三浦氏と中村氏―平良文の子孫たち2;平家と結んだ大庭氏―平良文の子孫たち3)
第3部 鎌倉の政権(鎌倉政権成立の具体的背景;敗れしもの、滅びゆくもの)

著者等紹介

野口実[ノグチミノル]
1951年、千葉県生まれ。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。文学博士。鹿児島経済大学教授などを経て、京都女子大学宗教・文化研究所教授。専攻は日本中世政治史・社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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フランソワーズ

7
「兵(ツワモノ)から武士へ」_。私営田領主から在地領主への発展、そして武士政権に至る間に起きた栄枯盛衰。源氏・鎌倉を起点に、坂東武士団の歴史・動向が掴めます。その時の流れの中で藤姓足利氏対小山氏、藤原氏対千葉氏、大庭氏対三浦・中村氏、伊東氏対北条氏などの在地間勢力の抗争が、頼朝挙兵から”鎌倉殿”誕生に大きく影響したというのが非常に興味深かったです。2022/06/07

かわかみ

5
平氏が都で権力を掌握した頃、坂東では有力な武士団が私営田領主から在地領主へと成長を遂げており、彼らの中には平氏と主従関係を結んで地域権力の正当性を担保したものも多かった。他方で平氏は武士を活用した国衙権力の再編強化にも力を入れた。そのために在庁官人としての武士と在地領主としての武士との間に対立と競合が生じたことが頼朝が反乱を成功させ、鎌倉に政権を樹立しえた背景にあった。高校の教科書で学んだ後付の理屈による総括よりも現実ははるかに複雑であった。2022/12/26

BIN

3
藤原秀郷や平忠常の乱あたりの坂東武士団と、源頼朝の時代の坂東武士団(秀郷や平良文の子孫)について詳しく書かれてます。思ったより読むのに疲れた。2020/07/04

キングトータス

2
鎌倉政権成立前の関東武士について勉強できる本が無いか探してたがピッタリの本だった。情報量の多い本なのでまた読み返したいが、今回特に記憶に残ったのは2点。まず当時はまだ一族の結束は薄く家督が統率できる範囲は親子間程度だったという事。三浦や千葉が大人数を動員できたのは、当主が高齢で子供・孫の武士団を呼ぶ事が出来た為という。また大庭景親は時政に源氏の家臣なのに裏切ったと言われていたが、大庭氏は義朝の代には恩より迷惑を多くかけられていたので、それほど頼朝に従う理由もないと言う事。2022/02/12

オルレアンの聖たぬき

2
『鎌倉殿の13人』に至る坂東平氏についてが本当に詳しく書かれています。これを読んでおけばキャストがどう行動したのかよくわかると思います。さらに大河が面白くなります。2022/01/16

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