内容説明
「心頭ヲ滅却スレバ、火モマタ自ラ涼シ」。甲斐の武田信玄、武田家滅亡で火定した快川紹喜。この僧俗二人の交流と、美濃遠山氏、永禄別伝の乱など臨済宗史料を発掘し、戦国乱世の謎に挑む。
目次
はじめに―快川に癒された信玄
第1章 武田信玄と美濃遠山氏―快川の登場前夜(信玄が帰依した臨済宗妙心寺派;美濃遠山氏と武田信玄の攻勢 ほか)
第2章 快川和尚の活躍と美濃・甲斐(快川の出自と出生地;若き日の快川 ほか)
第3章 武田氏滅亡と快川の火定(快川が見た“武田義信の悲劇”;快川の美濃帰郷と恵林寺への三住 ほか)
第4章 快川和尚の法を嗣いだ人々