内容説明
一人の漢朝皇帝と一人の治療家。これほど身分の異なる二人が長い対話を続けた。この稀有な出来事の記録のなかに〈政治世界〉と〈治療世界〉が接触する様相が鮮明に蘇ってくる。そしてそこには現代の濁世に喘ぐ我々への貴重なメッセージが浮かび上がる。人間不在と言われる医学史に人間を回復しようとの意気込みに裏打ちされた意欲作が読む人の心を揺さぶる。近代の〈病〉を癒すヒントを中国の古典のなかに探るシリーズの第4作。上巻に続く後編。前漢時代の名医・淳于意が構築した〈治療世界〉のエッセンス「〈流〉の医療」の本質を探る下巻。
目次
第4章 淳于意カルテ(淳于意カルテ【13】;淳于意カルテ【14】;淳于意カルテ【15】;淳于意カルテ【16】;淳于意カルテ【17】;淳于意カルテ【18】;淳于意カルテ【19】;淳于意カルテ【20】;淳于意カルテ【21】;淳于意カルテ【22】;淳于意カルテ【23】;淳于意カルテ【24】;淳于意カルテ【25】)
第5章 漢文帝下問説話(続)(脈診と診籍;病跡誌の著者;為政者の思惑;カルテ【26】;恩師・陽慶先生;恩師・公孫光先生;弟子の育成;誤診の自省)
著者等紹介
角屋明彦[カドヤアキヒコ]
三重県出身。東京大学教養学部から大学院総合文化研究科に進み、博士課程修了。北京中医学院(現 北京中医薬大学)留学。中国医学史・医療文化論・文化接触論を研究し、専門学校・大学などで教鞭を執る
橋本厳[ハシモトツヨシ]
静岡県出身。明治鍼灸大学(現 明治国際医療大学)卒。同学 鍼灸学修士課程(伝統鍼灸学専攻)修了。経絡治療学会理事、学術部長、機関誌『経絡治療』編集長。鍼灸師。専門学校・大学などで教鞭を執る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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