内容説明
漱石『吾輩は猫である』7種類の中国語訳をめぐる日中翻訳談義。漱石先生が紹興酒で晩酌??「行徳の俎」は漱石の造語?翻訳者泣かせの駄じゃれ…付・コラム:漱石用字・用語拾零―明治の文豪の当て字・造語をいくつ読めますか。漱石先生の漢字を堪能し、日本語の面白さを愉しむ60話。
目次
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
「吾輩」は“吾〓(はい)”に非ず
どこで生まれたか頓と見当がつかぬ
此書生といふのは時々我々を
明治の書生は本当に猫を食った?
どう捉えて、どう食った?
建仁寺の崩れから顔を出すと
「八疋」?「四疋」?それが問題だ
魚におへそはありません!
“膝”の上では眠れません!〔ほか〕
著者等紹介
上野恵司[ウエノケイジ]
共立女子大学名誉教授。文学博士。1939年10月大阪府に生まれる。東京教育大学(現・筑波大学)文学部社会学科、同漢文学科を卒業。1968年大阪市立大学大学院修了。1979年~81年、北京にて研修。帰国後NHKラジオ中国語講座担当。筑波大学教授、共立女子大学教授等を歴任。西安交通大学・東北師範大学客員教授。2000年4月より日本中国語検定協会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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