内容説明
中国56民族の内26民族が居住する雲南省の有史以来の歴史を、各時代の状況ごとに多民族が去来し、定着する有様から、幾重もの層をなす歴史の地層を提示し、通観する。中国・東南アジア・チベット・南アジア各地域に通じるアジア十字路の交差点として雲南地方を位置づけ、諸民族の系統を踏まえて多角的な視座で描き出す。本邦に希少な省別通史。
目次
概説 雲南の地理と民族(雲南の地形と気候;雲南の民族集団)
本編 雲南の歴史(先史時代の雲南;〓(てん)国と青銅器文化
「西南夷」―西南地方の民族集団
四川=雲南=東南アジアの交通路
魏晋南北朝期・隋代の雲南
南詔と大理国―唐代・宋代の雲南
元代の雲南
明治の雲南
清代の雲南
雲南の近代史(1)―アヘン戦争と太平天国以降
雲南の近代史(2)―辛亥革命と雲南
雲南の近代史(3)―中華民国期の雲南と日中戦争
雲南省の将来と展望)
著者等紹介
川野明正[カワノアキマサ]
1967年、東京都生まれ。1992年、東洋大学文学部哲学科卒業。1998年、世界妖怪協会賞(第2回)受賞(世界妖怪協会・水木しげる会長)。2000年、東京都立大学大学院人文科学研究科中国文学専攻博士課程満期退学。2001年、博士学位取得(文学・東京都立大学より授与)。東京都立大学人文学部中国文学講座助手、東京理科大学理工学部教養准教授を経て、明治大学法学部教授。専攻、中国民俗学(民間信仰論・比較文化論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イツシノコヲリ
samandabadra
viceversa8
司行方