内容説明
新渡戸稲造は、明治から昭和初期にかけての教育者であり、「太平洋の橋とならん」という志の下、世界平和のために活躍した真の国際人である。本書は、その新渡戸の人生の知恵が凝縮されており、志の立て方、克己心や持続力を身につける方法などが実践的に説かれている。当時、大ベストセラーとなり、青年・学生をはじめ、多くの人々の糧となったが、その内容は普遍性に富み、現代人にとっても人生の指針となる。
目次
序章 修養とは何か
第1章 いつまでも青年であれ
第2章 志の立て方
第3章 職業をどう選ぶか
第4章 決意を継続する秘訣
第5章 真の勇気を養う
第6章 克己心を身につける
第7章 名誉はどう捉えるべきか
第8章 蓄積のすすめ
第9章 効果的な読書法
著者等紹介
新渡戸稲造[ニトベイナゾウ]
1862~1933年。教育者、農政学者。現在の岩手県に生まれる。札幌農学校在学中にキリスト者となる。卒業後、アメリカとドイツに留学。帰国後、札幌農学校教授、京都帝国大学教授、第一高等学校校長、東京帝国大学教授、東京女子大学学長等を歴任。一貫して人格教育を重視した教育に情熱を注いだ。晩年は国際連盟事務次長、太平洋問題調査会理事長を務め、国際平和に尽力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とらじゃ
8
新渡戸稲造の分かりやすく説かれた書。これを実行すれば必ず自己は向上するだろう。「1番大切なことは何人(なんびと)にもできることである」といわれているように、決して難しいことではない。徳の蓄積、読書の習慣など、すぐにでも始められる事が述べられている。「人の老若を決めるのに、必ずしも太陽の回転のみをもって数える必要はあるまい」といった言い回しも、好きじゃわあ(笑)2017/02/21
とし。
1
新渡戸稲造の「修養」の前半部分を現代語にして読みやすくした本。新渡戸稲造は、学識が深いことはもとより、宗教人としても徳が高い方だったのだろうと推察する。「人が褒めても褒めなくても、心さえ誠の道に適うならば、あえて意に介することはない」2017/05/29