内容説明
江戸後期の国学者・平田篤胤は、荷田春満、賀茂真淵、本居宣長と並ぶ「国学四大人」の一人。宇宙論、幽冥信仰、因果応報思想などを採り入れた篤胤の復古神道は、幕末の尊王攘夷論に影響を与えた。本書は、当時、江戸中の話題となった、前世の記憶を持つ少年・勝五郎と、天狗の修行を積んだ少年・寅吉の見聞を、篤胤が書き記したもの。臨死体験、転生、天狗さらい、宇宙体験などによる霊界見聞の記録が今よみがえる。
目次
第1章 勝五郎少年の生まれ変わり物語(中野村の「生まれ変わり事件」;生まれる前に出会った老人は何者か;中国にもあった生まれ変わりの話;あの世を治める神々の世界;不思議な力を持つ産土の神)
第2章 「天狗少年」寅吉物語(「天狗少年」寅吉の超能力;寅吉の天狗修行;寅吉の異界見聞1―山人たちの生活;寅吉の異界見聞2―山人修行と異国見聞;寅吉の異界見聞3―宇宙の冒険;寅吉の異界見聞4―山人たちの呪術や信仰)
著者等紹介
平田篤胤[ヒラタアツタネ]
1776~1843年。国学者、神道家、復古神道(古道学)の大成者で、国学四大人の一人。秋田藩士。脱藩して本居宣長没後の門人を称する。古典研究から尊王復古を主張する復古神道を説き、幕末国学の主流「平田神道」を形成、幕末の尊王攘夷運動に影響を与えた。死後の世界に関心を持ち、霊界研究書として、『仙境異聞』『勝五郎再生記聞』などを著す
加賀義[カガタダシ]
1968年生まれ。長崎大学教育学部卒。長崎県の高校の国語教師。エッセイ「景山民夫の預言~作家たちが透視した日本の未来~」が「幸福の科学ユートピア文学賞2007」にて入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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