出版社内容情報
日本語はオノマトペの数が他の言語に比べて、非常に多く、会話でも文章でもよく使われている。動作の程度や、ものの状態、気持ちなどの、細かなニュアンスを伝えるのに欠かせないものである。実際に、学校や病院、スポーツ、介護施設など、多くの場所で用いられている。
本書では詳しい状況を把握したり、言いたいことを的確に伝えたりするときに、重要な役割を果たすオノマトペに焦点を当て、特に基本的な語を厳選して取り上げ、マスターをめざす。
言葉の特徴から、全体を大きく4つのパート(「動詞と一緒に使う」「動作や変化の特徴を表す」「ものの状態を表す・強調する」「心の状態を表す」)に分け、さらに、小テーマを立ててペアやグループに分類、そのうえで一つ一つの語を丁寧に取り上げた。効果的な絵を参考に、日常的な会話例を通して、わかりやすく学べる本とした。また、特にニュアンスの理解に重点を置いて配慮。一つずつポイントを示し、付属の収録音声を聴くことで、ニュアンスがつかみやすいようにした。
総ルビ、見出し語・例文にローマ付き、ベトナム語訳付き。音声ダウンロード付き。
<音声の内容>
日本語 例文(会話・モノローグ)読み上げ
内容説明
数千とも1万以上ともいわれるオノマトペの中から基本180語を厳選。一つひとつの言葉をイラストで表現。使われる状況やニュアンスがつかみやすい。ペアやグループで比較対照しながら、整理して覚えられる。説明文や例文などに対訳が付くので、一人でも安心して学習できる。聞き取り練習とニュアンスの理解に役立つ音声付き。
目次
序章 日本語会話に欠かせないオノマトペ
1 動詞と一緒に使う(話す・しゃべる・言う;泣く ほか)
2 動作や変化の特徴を表す(やり方;正しく、確実に ほか)
3 ものの状態を表す・強調する(水、油;触った感触、見た感じ ほか)
4 心の状態を表す(楽しい;緊張・不安 ほか)
著者等紹介
清ルミ[セイルミ]
常葉大学外国語学部教授。アメリカ国務省日本語研修所専任教官、NHK教育テレビ日本語講座講師、EU‐Japan Centre for Industrial Cooperation日本言語文化研修責任者などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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