出版社内容情報
ぜったいに、秘密、だった。あの計画が失敗するまでは--。
だれにも話せない家族の事情をかかえて、ひとり懸命に暮らしをつむいできたオードリー。それでも、親友のカヴィとイナラ、郵便局員のモーさん、医師のアデオラ先生に商店のデイビスさん……、オードリーは地域の人々とあたたかい関係を築きながら、毎日を明るく生きていた。そんな中、困りごとを解決するために、オードリーは大きな事件を起こしてしまう。孤軍奮闘していたヤングケアラーの少女が、周囲や社会の助けを得て希望を見出していく、現代社会を生きる子どもたちにぜひお勧めしたい一冊です。
内容説明
「大事なのは、お母さんについて何もきかれないことです。だれにもきかれないようにするのが、何より大事なんです。だって…その、秘密だから。秘密、だったから」だれにも話せない家族の事情をかかえて、ひとり懸命に暮らしをつむいできたオードリー。親友のカヴィとイナラ、郵便局員のモーさん、医師のアデオラ先生に商店のデイビスさん…、孤軍奮闘の日々はそれでも、町の人々のあたたかいまなざしの中にあった―。
著者等紹介
ラウフ,オンジャリ・Q.[ラウフ,オンジャリQ.] [Ra´uf,Onjali Q.]
人権活動家として、女性や子どもへの虐待や犯罪をなくすためNGO「Making Herstory」と難民の救済をめざすNGO「O’s Refugee Aid Team」を創設。児童書作家としてのデビュー作『5000キロ逃げてきたアーメット』(久保陽子訳、Gakken)でウォーターストーンズ児童文学賞総合賞、ブルーピーター文学賞ほか数多くの賞を受賞
久保陽子[クボヨウコ]
1980年生まれ。東京大学文学部英文科卒業。出版社で児童書編集者として勤務ののち、翻訳者になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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