金色の切手とオードリーの秘密

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金色の切手とオードリーの秘密

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784863898981
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

ぜったいに、秘密、だった。あの計画が失敗するまでは--。
だれにも話せない家族の事情をかかえて、ひとり懸命に暮らしをつむいできたオードリー。それでも、親友のカヴィとイナラ、郵便局員のモーさん、医師のアデオラ先生に商店のデイビスさん……、オードリーは地域の人々とあたたかい関係を築きながら、毎日を明るく生きていた。そんな中、困りごとを解決するために、オードリーは大きな事件を起こしてしまう。孤軍奮闘していたヤングケアラーの少女が、周囲や社会の助けを得て希望を見出していく、現代社会を生きる子どもたちにぜひお勧めしたい一冊です。

内容説明

「大事なのは、お母さんについて何もきかれないことです。だれにもきかれないようにするのが、何より大事なんです。だって…その、秘密だから。秘密、だったから」だれにも話せない家族の事情をかかえて、ひとり懸命に暮らしをつむいできたオードリー。親友のカヴィとイナラ、郵便局員のモーさん、医師のアデオラ先生に商店のデイビスさん…、孤軍奮闘の日々はそれでも、町の人々のあたたかいまなざしの中にあった―。

著者等紹介

ラウフ,オンジャリ・Q.[ラウフ,オンジャリQ.] [Ra´uf,Onjali Q.]
人権活動家として、女性や子どもへの虐待や犯罪をなくすためNGO「Making Herstory」と難民の救済をめざすNGO「O’s Refugee Aid Team」を創設。児童書作家としてのデビュー作『5000キロ逃げてきたアーメット』(久保陽子訳、Gakken)でウォーターストーンズ児童文学賞総合賞、ブルーピーター文学賞ほか数多くの賞を受賞

久保陽子[クボヨウコ]
1980年生まれ。東京大学文学部英文科卒業。出版社で児童書編集者として勤務ののち、翻訳者になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

joyjoy

12
オードリーが健気でかわいくて仕方なかった。アニタ巡査部長やジョージーさんと一緒に、ときに笑いをこらえ、ときに胸を痛めつつ、彼女の告白を聞く。助けを求めることができず、ひとりで頑張ってきたオードリー。「わたしたちがいつもそばにいる。声をかけてくれるだけでいいの」、大冒険の末に、そんなふうに見守ってくれている人たちの存在に気付けて良かったね。オードリー自身も偶然の思いつきではあったが、向かいの家の住人に対し、意図せず救いの手となっているのがよい。オードリーを気遣うモーさん、彼を誇らしいという近所の人達も素敵。2025/08/01

mntmt

6
ヤングケアラーがテーマ。きつい時は声に出して助けを求めなくちゃいけないなと思った。大人でも難しいことなんだから、小学生にとっては...。想像もできない。2025/11/20

ぱに

5
ヤングケアラーの本と知らずに手に取った。表紙をめくったところにあるヤングケアラーへの応援のメッセージを見てそのつもりで読んだけど、オードリーの健気さがあまりに苦しい……こんな思いをしながら暮らしている子どもが世界には多くいると思うとどうにか行政の手が届いて欲しいと切に願う。郵便配達員さんをはじめとする優しい大人の目に救われる。この作家さん他にも気になったけど読んでいない本がいくつもあると気付いたのでそちらも読みたい。すごくよかった2025/05/29

みゅうの母

5
お話が面白いのは言うまでもないんだけど、本の作りがめっちゃ可愛い。笑えるし、泣かされるし、オードリーがいとおしくなります。2025/04/12

そらこ

4
ヤングケアラーを描いた作品。9歳のオードリーが、ロンドンの警察で事情聴取を受ける。そこで話す言葉で物語が進んで行く。何があったのか初めは全くみえないが、いかに追い詰められて、事件を起こしたかがわかってくる。かなり過酷で悲惨な状況だが、オードリーの口調は軽くユーモラスで、また、友人とのやりとりや彼らの自由な思考や行動がおもしろい。オードリーは病気の母と幼い妹弟の面倒をひとりでひきうけ、周りには必死で隠す。だが、それを秘密にしておかなくてもいいとわかったとき、感情が一気にあふれ出て、涙なくしては読めない。2025/11/10

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