出版社内容情報
十年屋のマスターは、見かけによらず、片づけが大の苦手。お客様から預かって、そのままお店が引き取ることになった物が、店内にあふれかえってしまい、執事猫のカラシもとうとう大爆発! 「こうなったらあれをやるしかないなのです!」ということで、十年屋史上初のタイムセールがはじまります。そこへ、魔法街をゆるがす大ニュースも飛びこんできて……。ついにあのカップルにも進展が!? シリーズ第7巻!
内容説明
十年屋のマスターは、見かけによらず、片づけが大の苦手。物があふれかえる店内に、カラシの堪忍袋もとうとう大爆発!十年屋史上初のタイムセールがはじまります。そこへ、魔法街をゆるがす大ニュースが…?
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』でジュニア冒険小説大賞受賞、『狐霊の檻』でうつのみやこども賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
挿絵画家。SF、ファンタジーなどの分野で多くの作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
117
十年屋もよく続いていると思います。「銭天堂」の主人公のキャラクターも面白いのですが、この十年屋はどちらかというと執事猫の「カラシ」が楽しく感じられます。今回は十年屋が預かりすぎたものが店にあふれて整理しようとカラシが遂にあきれ返って「タイムセール」を始めます。いくつかの話がつながっていたりして楽しくまた常連の人々のハッピーな話もありました。性格の悪い人には厳しいのも銭天堂と同じですね。2024/02/29
Nyah
51
十年屋のマスターは、片付け下手。お客様が寿命一年と引換に預けた品物で、期限に受取に来ない場合、そのまま店に引き取られる(質流れというのか?)のだが、引き取った品で店内溢れ返っている。とうとう執事猫の🐈カラシの怒りを買い、物を減らすためにタイムセールを行う事に。魔法街は作り直し屋ツルをさんと封印やポーさんの婚約で沸いていた。「嘘から出たまこと」😊だわね。2023/12/16
Roko
42
十年屋さんに預けたものを途中で取りに来る人もいますけど、そのまま10年経つと品物は十年屋さんのものになります。ですから、十年屋さんのお店の中はものだらけ!几帳面に見えるマスターですけど、実は整理整頓が苦手で、ずっと何もしないでいたんです。ついに通路すらなくなってしまって、執事猫のカラシちゃんは怒りだしてしまいました。品物を片付けるだけではもうダメです。少しでも品物を減らすために「タイムセールをいたしましょう!」ということになりました。2024/04/02
hirune
35
溜まりに溜まった品物でついに通路さえ塞がってしまった十年屋、執事猫のカラシの堪忍袋が切れてしまいタイムセールを行うことに。しかし十年屋の品物は一筋縄ではいかないものばかり😅途中、ダークな展開多めだと思いましたが、ツルさんとポーさんの婚約びっくりパーティーで爽やかに締まり十年屋の問題も解決で良かったです。使い魔のカラシやミツに頭の上がらない魔法使いたちがいい感じです😀2024/04/15
tan
30
紳士然とした十年屋にも苦手なことがあったなんて、同じく片付けが苦手な私にとっては嬉しい限りでした。「ゆがんだ愛情」では誰も欲しがらない恐ろしいものでも必要な人っているんだな~と。イリはきっと幸せだったのだろうなと、不思議と納得でした。それにしても増えすぎたものをタイムセールで片付けるなんて、年末に打ってつけの内容で今回もゾワッと楽しく読ませて頂き、ラスト、ポーさん&ツルさんのハッピーエンドで今年最後の読書を終了しました。2023/12/31