出版社内容情報
16歳のレン(”レン”は鳥の”ミソサザイ”の意味をもつ)は、警察官の父(チーフ)とふたり暮らし。母は2歳のときに家を出たまま、帰ってこない。母の不在が落とした陰は、まるで太陽の光が照らすように、姉のリジーが愛で埋めつくしてくれた。そのリジーも、いまはいない。さよならも告げず、あの夜、どこへ行ってしまったのか。手がかりを探すレンは、ある日、リジーと同じ太陽の光を放つ少年、ルカと出会う。少しずつ、少しずつ、ルカにひかれながらも、レンはこわくなる。誰かを好きになったら、さよならの痛みがまたひとつ増えてしまうからーー。親の愛に飢え、孤独に傷つけられた少女たちが「自分」を取り戻すまでの日々をみずみずしく綴った青春ラブストーリー。
内容説明
あたしは、捨てられた愛のかけらの寄せ集め。雨ざらしになっていたピース。あたしにはわかってる。ママが去った理由はあたしだ。すべてをぶちこわしたはピースはあたし。孤独に傷つけられた少女たちは、自分をとりもどす旅に出る。折れた翼も、虹色の背中も、そのままで―。
著者等紹介
クレーン,レベッカ[クレーン,レベッカ] [Crane,Rebekah]
作家。脚本家。高校の英語教師として勤務したのち、YA(青少年)向け小説を書き始める。現在はロッキー山脈の麓(標高約2300メートル)に暮らし、ヨガのインストラクターも務めながら、一日の大半をラップトップのモニターに隠れて過ごしている
代田亜香子[ダイタアカコ]
翻訳家。立教大学英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。