静山社ペガサス文庫 オー・ヘンリー ショートストーリーセレク オー・ヘンリーショートストーリーセレクション―魔女のパン

オー・ヘンリー【作】〈Ｏ．Ｈｅｎｒｙ〉/千葉 茂樹【訳】/和田 誠【絵】

静山社（2023/03発売）

• サイズ B40判／ページ数 208p／高さ 18cm
• 商品コード 9784863897045
• NDC分類 K933
• Cコード C8297

出版社内容情報

ミス・マーサ・ミーチャムは小さなパン屋を営んでいる。彼女は最近毎日ふたつで5セントの古いパンを買いに来る、お客が気になり始めていた。彼の指が赤や茶色に汚れているのに気づき、この人はとっても貧しい絵描きだと勘づいたマーサは、彼を寒々とした屋根裏部屋からつれだして、かさかさの古パンなんかではなく、手料理をごちそうできたらどんなにいいだろうと日々考えていた。そしてある日、ミス・マーサは彼が喜ぶはずの大胆ないたずらを仕掛けたところ……。

内容説明

「魔女のパン」ミス・マーサは、最近ふたつで５セントの古パンを買いにくる彼が気になりはじめていた。彼の指が赤や茶色に汚れているのに気づき、この人は貧しい絵描きだと思ったミス・マーサは、彼を寒々とした屋根裏部屋からつれだして、かさかさの古パンなんかではなく、手料理をごちそうできたらどんなにいいだろうと考えていた。そしてある日、ミス・マーサは彼が喜ぶ、大胆ないたずらを仕掛けたところ…。短編小説の名手、オー・ヘンリーのショートストーリーセレクション全８巻。

著者等紹介

オー・ヘンリー［オーヘンリー］ ［Ｏ．Ｈｅｎｒｙ］
１８６２年、アメリカ・ノースカロライナ州に生まれる。本名はウィリアム・シドニー・ポーター。銀行勤務時代に横領罪で起訴され有罪判決を受けるが、真相は不明。服役中から短編小説を書きはじめ、ニューヨーク庶民の哀歓をえがいて爆発的人気を得る。短編の名手として、アメリカのみならず世界にその名をとどろかせる。生涯２７２編の短編作品を残し、１９１０年没

千葉茂樹［チバシゲキ］
１９５９年、北海道に生まれる。国際基督教大学卒業後、児童書編集者を経て翻訳者に

和田誠［ワダマコト］
１９３６年、大阪に生まれる。多摩美術大学卒業。グラフィック・デザイナー、イラストレーターとして装丁、挿絵、絵本などを手がけるほか、映画監督、作詩・作曲家、エッセイストなど、ジャンルをこえ、多岐にわたって活躍する。１９７４年に講談社出版文化賞、１９９７年に毎日デザイン賞ほか、受賞多数。２０１９年没（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ムーミン２号]

「魔女のパン」「伯爵と結婚式の客」「アイキーのほれ薬」「同病あいあわれむ」「消えたブラックイーグル」「運命の衝撃」「ユーモア作家の告白」そして「休息のないドア」の８編が収められているシリーズ第４巻。「伯爵と・・・」は先が読める作品だったが、ハッピー・エンドなのでOK。逆に「魔女のパン」はタイトルからワクワクしながら読んだけど、残念な結果に。他の作品も多くは一筋縄ではいかないものだが、面白い。ただ、「休息のないドア」はタイトルの意味するところがよく分からなかった。

2024/01/16

[火星人碧]

前半に星新一みたいな、オチがあって最後にフフッと笑わされるような作品が並ぶ。イラストレーションに和田誠を起用した編集者のセンスがいい。この選集は順番通りではないが、全部読んでみたい。

2025/04/24

[あんこ]

朝ドラカムカムエヴリバディの再放送を受けて。どれも意外な展開や結末という共通事項がある短編。予想のできる話も多い中、休息のないドアだけ少し異質に感じた。後半につれてページ数と話の展開が増えるので読みやすい。

2025/02/08