出版社内容情報
ナオミ・ノヴィク[ナオミ ノヴィク]
著・文・その他
那波 かおり[ナワ カオリ]
翻訳
内容説明
仏軍がロンドンに迫り、苦戦続きの英国軍。スコットランドに本営を移し、反撃の機会を狙う一方で、テメレアは繁殖場の落ちこぼれドラゴンたちを率いてドラゴン隊を結成、徐々に戦功を挙げていった。そしてついに仏軍が新たな進撃をはじめる。ローレンスらも参戦し、陸海空の総力を集めたナポレオンとの死闘が幕あける。
著者等紹介
ノヴィク,ナオミ[ノヴィク,ナオミ] [Novik,Naomi]
1973年ニューヨーク生まれ。ポーランド移民の二世として、ポーランド民話に親しんで育つ。ブラウン大学で英文学を学んだ後、コロンビア大学でコンピューター・サイエンスを学び、『ネヴァーウィンター・ナイツ』などのRPGゲームの開発に携わる。2006年『テメレア戦記1 気高き王家の翼』で作家デビュー。もっとも優秀なSFファンタジーの新人作家に贈られるジョン・W・キャンベル新人賞(現アスタウンディング新人賞)、コンプトン・クルック新人賞を受賞。また、ヒューゴー賞にもノミネートされた
那波かおり[ナワカオリ]
英米文学翻訳家。上智大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたなべよしお
17
うーん、痛快な感じも胸踊る感じもあまりない。むしろ、テレメアたちの不遇に読んでいても、楽しめないのが実感だ。テメレア戦記って、何を書こうとしているのだろう?こんなことを考えてしまうこと自体が、この本を僕は楽しめていないということなんだろうなあ。2024/10/05
もち
11
「それを選びとれなかったことを、わたしは恥じている」◆ロンドンが占領された。敵の補給線を断つため、ローレンスは遊撃戦に駆り出される。身も蓋もない、殺戮。限界を迎えたそのとき、ついに反攻作戦が立案。あえて脆弱な布陣を敷き、ナポレオンの生け捕りを目指す。■ここまでが第一部、といったところか。簡単に薦められる巻数でないことは承知しているが、まるまるセットで渡したくなる逸品。栞を挟ませない展開、息遣いまで感じる人物描写、背後に蠢く歴史の業。間口は広いのに奥行きは計り知れない、最高の幻想戦記。2023/12/05
BECHA☆
11
イギリス上陸を果たしたナポレオンとの闘いの巻。テメレアは八面六臂の活躍をする一方で、自分のためにローレンスが、クルーたちがどれだけの犠牲を払ったかに気付く。 ナポレオンが、英国海軍のお偉いさんと比べて公平無私な人のように描かれているのが面白い。イスキエルカの暴走が落ち着くのはいつ頃なんでしょうねぇ。2022/09/25