静山社文庫
みんなママのせい?―子育てが苦しくなったら読む本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863892255
  • NDC分類 599
  • Cコード C0137

内容説明

子育てがこんなにつらいなんて…。孤独な育児に苦しむ母親の声を集め、その根底にある社会の問題を世に問いかけて大きな話題となった『子育てと出会うとき』(1999年刊行)をもとに、新たに編み直して文庫化。子育てのつらさを誰にも言えないママたちに贈る、大日向先生からのメッセージ。

目次

第1章 子育てがむなしいと感じるとき―小さな子をもつ母親たちの言動に隠された心の声
第2章 それぞれに孤独な父親と母親たち―「男は仕事、女は家事育児」な夫、ときには愚痴を聴いてほしい妻
第3章 子育ては本当に至福の喜びなの?―母性幻想に振り回され、がんばる今のママたち
第4章 大切なのは親として、夫婦として向き合うこと―子どもを心から愛するために、親として学ぶ姿勢が大切
第5章 これから親となる若い世代へのメッセージ―性別を超えた子育ての時代に…
巻末付録 母性神話の歴史を考える

著者等紹介

大日向雅美[オオヒナタマサミ]
1950年生まれ。恵泉女学園大学教授。お茶の水女子大学卒業、同大学院修士課程修了、東京都立大学大学院博士課程満期退学。学術博士。専門は発達心理学。NPO法人あい・ぽーとステーション代表理事。社会や地域の子育て支援活動のほか、厚生労働省:社会保障審議会委員、内閣府:子ども子育て会議委員なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

irom

10
涙目になりながら読んだ。育休中は、振り返ってもやっぱりつらかったな。仕事辞めた人なら尚更だと思う。「こんなはずじゃなかった」とつぶやいてしまうママ達を減らすために、できることは何かを考えて実行していかなくては。2017/11/13

ミィさん

5
大日向先生ほど母親たちの生の声を聞き、気持ちに寄り添ってくれる研究者はいない。「母親ひとりが子育ての責任を担うことからの解放」こそが母性神話の呪縛から解放されること。1970年代から母性神話と戦ってきた大日向先生がいるからこそ、今の日本がある。2015/04/14

じゅんた

3
筆者の記事を読み、なんて母親に寄り添っているんだろう!と感動して、この本も読んでみました。母性神話を信じたい世の中の人がいてもいいんですが、正直実感ないなあ、と思ってたところなので、なんだか救われました。産んだばかりの時は、死んでもこの子を守るぞ、と思ったりしましたが、それはもっと生物的な、野生的な、弱い者を守らねばという、動物としての本能みたいな荒々しいものでした。母性のもつ甘ったるいイメージとは異なりました。ただ、育てる中で、男女では子供への愛情の種類が異なる気がしています。どちらがいいという事でなく2020/05/08

あおこ

2
母性ってなんだろう。自分も含めた世の中が造り上げた真実味ある幻想のことだと思えば、泣いてる子から一度離れて別室で深呼吸くらい誰でも出来ることになるね。忙しい父親達にも読んでもらいたい本です。2014/02/19

XXXnatsuna

1
育休中の今は仕事の悩みがないだけ楽なようでいて、自分のスキルも趣味も遠のいて焦りばかり感じている。子どもが思い通りの行動をしてくれないとイライラしてしまう。 大日向先生をテレビで拝見した時、母親への優しさ溢れるメッセージに涙したことがあり、図書館で取り寄せた本。 子供と向き合う生活は合理性や効率性が通用しない、同じ絵本を読んだり同じ間違いを繰り返したり…渋滞に巻き込まれ信号に阻まれながら走るものであり、変化のない日常。 妻の話がつまらないと言う前に「育児は母親がやらないと」という言葉を引っ込めるべき。2020/02/14

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