出版社内容情報
天才バイオリン少年ペドロに、奴隷主の魔の手が伸びる。ペドロを救おうとしたキャットは、変装して男子校に潜むはめに! 好評第2巻。
内容説明
突然姿を消した黒人少年ペドロ。薄幸の天才バイオリニストに奴隷主の魔手が伸びる。ペドロを救え!自らも追われる身となりながら、正義と友情にかけてキャットは今日も走る…。
著者等紹介
ゴールディング,ジュリア[ゴールディング,ジュリア][Golding,Julia]
英国の作家。ケンブリッジ大学卒業後外交官となるも、文学に目覚めてオックスフォード大学で英国ロマン派文学の博士号を取得。作家活動に入る。第1巻『キャットと王立劇場のダイヤモンド』で英国のネスレ賞、オッタカー賞を受賞している
雨海弘美[アマガイヒロミ]
1969年、東京生まれ。翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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緋野咲夜
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今までの作者さんの作品とまた一味違って面白かった!!!2015/02/28
桜子
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痛快度UP!前作でのキャットは、貴族の尻拭いのために縛り首になりかけたり、いきなりテリトリーに侵入して優位に振る舞うペドロによって立ち位置を乱されたりと理不尽な枷が多かったため、憤慨度のほうが高かった。主役が劇的に人心を掴むための筋立てだとしても、何かモヤモヤ。本作でも相変わらず謂れなきバイオレンスが炸裂するけれど、最終的には、元女優である強力な味方・エイヴォン公爵夫人の助けを得て、少女の機転と勇気がペドロを救う。ウェストミンスターでの騒動と洒落た置手紙。テンペストに絡めた幕引きも素晴らしかった。2011/07/29