静山社文庫
重すぎる母 無関心な父―「いい子」という名のアダルト・チルドレン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863890923
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0136

出版社内容情報

親の愛に支配され「いい子」を演じてきた子どもは成人後も「生きづらさ」に苦しむ。その原因を知れば、親子や人間関係がラクになる!

内容説明

親が「親」の役割を演じられなくなると、子どもを「愛」という言葉で縛る。「過剰な愛」に支配された子どもは、親のために「いい子」を演じる。決してなくならない日本特有のウェットで歪んだ親子関係は、成人してからも続く「生きづらさ」の原因。でも「私はアダルト・チルドレン」と認めた時から、他の誰でもない、「私が主役」の人生が始まる。「親子関係を見直したい」「人間関係をよくしたい」「自分の人生を生きたい」と思っている人のための本。

目次

文庫版まえがき 新たな「アダルト・チルドレンの時代」
序章 現代人の表情
第1章 「いい子」という名のアダルト・チルドレン
第2章 問われる「家族」
第3章 家族の誰かを利用し、からめとる
第4章 自分の中に寄生する「親」
第5章 家族の崩壊と再生のために
あとがき 孤独と自由は表裏の関係

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年、岐阜県に生まれる。臨床心理士。1995年より原宿カウンセリングセンター所長。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。アルコール依存症や摂食障害、DV、子どもの虐待などに悩む人や家族へのカウンセリングを日々行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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キムチ

38
AC問題は1990年代から顕在化、沸騰中・・と言えば語弊在るかな。自らのインナーペアレント無関心の方を初め、特に男性に多い「くだらん」発想の諸氏には届かない問題だと思う。カウンセラーの意見も多々あって、結論は見えなく、信田氏レベルの方じゃないと客観的に理論ともいわれないだろう。個人的には虐待(児童、高齢者、障碍者、デートDV等々を含む)・監禁曳いては相続問題など人生路程の種々の場面で噴き出す問題だと思う。一生かかっても解決が見えない、あるいは無理強いするエンディングが更なる傷口への塗りつけ塩となる可能性も2012/10/25

Jamie

10
「ちびまる子ちゃん」の作者、さくらももこがおばあさんが死んだときは、本当に手を打って踊りたかったと記していたというエピソードに、すげぇなと思いつつも共感出来てしまう自分に気付いた。 実の母親ですら死んだら喜びそうだなと、ふと思った。2015/01/30

なお

9
家族の崩壊が決して悪いことばかりではないのか?「イヤな事、できない事は、ハッキリと言う」それがわがままと言われようとも、共依存の生活は悪循環だと言う。トラウマやACについても思ってきた意味合いと違って、びっくりした。2016/02/08

てくてく

6
家族教育支援法など、家族に対する国家による介入が企図されるようになった現在において再度読まれるべき本ではないかと思った。「崩壊感覚の中で、崩れていないと思ったり、崩れるものを必死に守ろうとしますが、しかし崩れるものを維持していこうとするところに無理が生じます」というのは、家族をめぐる現在の問題を考える上で大事な指摘だと思う。2017/03/30

よちよち

6
気づかずに支配してしまう母親。嫌われ、見捨てられないよういい子でいる娘。支配、被支配の関係は、傍から見て「仲良し親子」。親子ともに自立した関係を築くには、何が必要なのだろうか。世間の常識という物差しを捨てればなしえるのか。支配する側に悪意の自覚がない分、断ち切ることは難しい。2013/05/14

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