出版社内容情報
「足るを知れば人は豊かになれる」「晴れた日を喜び、雨の日も喜ぶ」など読めば悩みが消える禅語集。著者は日本三大禅師の一人。
内容説明
「あれもこれも手に入れたい」「何もかもうまくいかない」―私たちは時代の波にのまれ欲に振り回されて、日々の幸せを見失っています。あくせく雑務に忙殺されて、自然の声を聞くことさえ忘れています。そんないま、道元禅師のことばを読めば「これで十分、ありがたい」「小さなことにこだわらずに生きよう」「疲れたら月を仰いでみる」という、あなたがもともともっている、純真な心がよみがえります。
目次
第1章 苦しみをサラリと乗り越える
第2章 続ければ心身がスッキリする
第3章 相手の心にハッキリ想いを伝える
第4章 考えを変えれば悩みはスルリと抜けていく
第5章 生き方についてじっくり考える
第6章 他人の幸せのためにそっと動く
第7章 仏さまの心は誰もがちゃんと持っている
著者等紹介
酒井大岳[サカイダイガク]
1935年、群馬県に生まれる。駒沢大学仏教学部禅学科卒業。曹洞宗長徳寺(群馬県東吾妻町)住職。南無の会会友。1964年群馬県文学賞(随筆)、1981年上毛文学賞(俳句)、1983年上毛出版文化賞(『般若心経を生きる』)、1999年日本社会文化功労賞、2008年朝日俳壇賞を各受賞。全国各地の講演会は年一〇〇回以上を数える。現代の禅宗三大僧侶の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月讀命
51
禅はZENとして外国でも人気があり、その思想は和の心として受け入れられ、永平寺等を訪れて修行している外国人も多いという。現代の日本人の方が禅について知らないのかもしれない。(能、狂言、歌舞伎、奥の細道、茶道、書道についても同様であるが・・・)私たち日本人は、禅についてを考え、禅の思想を取り入れるべきであろう。人生で迷いが生じた時、禅の言葉を思い出せば、良い道筋も見えてくるのではないか。この本を読み、禅の考えを取り入れれば、直ぐに悩みが解決する特効薬ではないと思うが、禅とは人生の漢方薬の様なものだと悟った。2012/10/11
Keiko Shimada
3
武者小路実篤の詩に勇気づけられる思いがした。読む時期、場面によっても共感したり感動したりするものが変わってくるかもしれないので、折に触れてこのような本に出会いたいと思った。2013/01/03
たまや亜子
2
禅の言葉・考え方(?)が、やわらかな言葉とエピソードをもとに語られた一冊。 読んだらすぐに悩みがすぐに解決するかといえばそうではないでしょうが、何かしら苦しい時やつらい時、または絶頂期にも、きっと日々の過ごし方がすこし変わってくるんじゃないだろうか、という一冊です。 引用されてた詩や短歌も素敵でした。私は三好達治さんの「雪」という詩がすきです。 「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。」 きゅん。2012/06/11
hayauta
1
晴れの日を喜び、雨の日も喜ぶ2011/08/21
福
0
ようやく「ワビサビ」の意味を知ることが出来た。「足るを知る」が一番好きな言葉。今まで読んだ禅の本て全てホッとする。占いや暦に一切こだわらないってのは良いですね、雨の日も晴れの日も喜んで迎える、自然と呼吸を共にする、良い言葉だ。2020/08/04