感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
12
10人の歌人の、それぞれ十五首からなるアンソロジー。「NHK短歌」の講師として知っていた斉藤斎藤氏と山崎聡子氏以外は、おそらく作に初めて出会った方。海辺の夕暮れからの時間経過を詠む井上法子氏、ウイルスに感染した日々が題材の野口あや子氏、哲学(者・書)を織り込んだ吉田隼人氏の作に特に心惹かれる。最年長(といっても50代前半)の斉藤氏作品は、ChatGPTに短歌を詠ませる試み。条件設定、選歌、配列は斉藤氏担当。このAIも巻末の執筆者プロフィールに顔を出す。本書の副題『来世イグアナ号』は、吉田氏の作品に現れる。2025/07/21