感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
19
妊娠は一人でできるものではない。しかし結果は大抵一人で受け止める。中絶は子供を殺すことになるため、罪悪感にさいなまれる女性も多いが、パートナーの男性に罪悪感を共有してもらうのは難しい。費用すら出さない男もいるくらいだ。中絶が合法でないため、病院ではなく部屋で、医師免許を取った医師ではなく無免許の、見様見真似で手先が器用な人間によって、中絶手術が行われた。これは結構怖いことだ。感染の危険もあるし、器用だというだけで、安全な手術ができる技術を持っていると、誰に認められたわけでもない。2024/06/28
みかん
3
数頁読んでからはパラパラと流し読み。2024/04/23
な
2
面白かった!中絶が違法だったシカゴで秘密裏の中絶サービスを発足し運営した女性たちの話。「法は多くの人が破るようになれば無効化できる」、当たり前なのに自分に根付いてない考え方だった。別の本だけど「機械化(今ならAI)による利益は資本家が独占すべきでなく、労働者にも分配されるべき」とか、たまにガツンとくる価値観に出会えるのが面白いよね、読書って。2024/08/03
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2024年4月初版。訳下ろし。半世紀位前、アメリカで中絶が違法とされていた時代に、自分達で中絶方法の技術を学び、推定11,000人の女性に安全な人口中絶を提供した地下組織〈ジェーン〉。アメリカでの出版は1995年でした。2024/06/20