内容説明
ペンシルベニア大学で、RNAやDNAを用いた最先端の遺伝子治療の開発を夢見て研究生活を共にした若き研究者たち。そのひとり、無名時代のカリコ博士の実像と魅力を知る著者が、彼女の苦悩と挫折、復活と栄光を描いた実話に基づく異色話題作。
目次
序章 溢れる涙―2023年秋
第1章 日本国際賞―二〇二二年春
第2章 ソ連の衛星国―一九九〇年
第3章 自由の鐘、ロッキーの街―一九九一年
第4章 ヒト遺伝子治療研究所―一九九三年
第5章 東欧訛りの女性ポスドク―一九九四年
第6章 時空を超える手紙―二〇二二年春
第7章 パイオニアたち―二〇二二年夏
第8章 ノーベル生理学・医学賞―二〇二二年秋
終章 賞の面影、夢の途中―二〇二三年秋