内容説明
日本の現代文学が海外の読者の目に触れるようになったのは、いつ、いったいどのようにして?次々に明らかになっていく戦前戦後の日本文学への知られざるまなざし。推理ドラマをひもとくようなスリリングな展開に思わず読み進まずにいられない。
目次
1 大戦前 戦略としての文学(国際文化振興会と角田柳作;国際共産主義と『蟹工船』;宣伝としての『麦と兵隊』)
2 大戦後 キーンとサイデンステッカー再上陸(日本文学者ドナルド・キーンの誕生;文化自由会議とサイデンステッカー;「エンカウンター」誌が伝えた戦後日本文化)
3 新たな日本文学ブーム(クノップフ社の「日本文学英訳プログラム」;高まりゆく日本文学への関心;一九五五年、英訳プログラム始動;川端康成『雪国』)
著者等紹介
堀邦維[ホリクニシゲ]
日本大学特任教授。1954年生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。ケンブリッジ大学客員研究員、日本大学教授を経て現職。専攻:ユダヤ文化、比較思想、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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