内容説明
記憶以前、舞台の雀、ぐみの実のなるころ、字が書けない、下手の威力、夢の壺、佃煮が走る、写楽狂い、泥の繭、裕次郎か小林旭か、首切りの庭、別れ、裸の島、0番ホーム、キツネが帰る時刻、四十年前の海、朝日のあたる家、夜が明けたらなど50篇。ほかに「詩をめぐる断章」「言葉が紡ぎ出す男、女、老い」などを収録
目次
団塊哀愁列車(記憶以前;すがるもの;猿が下がる ほか)
詩をめぐる断章(自我という無への旅;詩と夢―北川透詩集『溶ける、目覚まし時計』にふれて;家の言葉―古賀忠昭の手の出し方 ほか)
言葉が紡ぎ出す男、女、老い(めぐる命;食べ続ける女と立ち尽くす男―村田喜代子小説論ノート;礼拝の話―二〇一〇年十一月十五日梅光学院大学礼拝の話 ほか)
著者等紹介
鍋島幹夫[ナベシマミキオ]
1947年、福岡県八女市生まれ。高校卒業後、香川県の大学へ進学。英文学専攻。神奈川県大和市の教員として7年間を過ごす。地元に戻り、小学校の教員として勤務。小学校長を定年退職後、2007年より梅光学院大学にて、現代詩や日本語表現について教える。2011年1月に病を得て闘病するも2011年7月に死去。詩誌「泥質」「泥群」「アルメ」に所属し詩作品を発表。『七月の鏡』(H氏賞受賞)の他、『あぶりだし』(私家版)『三月』(書肆山田)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 一茶自筆句集『だん袋』