内容説明
賑やかな繁華街に突如現れる秘境、江戸時代の遊郭跡、関東大震災の復興期に盛んに造られた看板建築やいまも遺る戦後の民生食堂、レトロな商店街や歓楽街、宇宙ステーションのようなビルなどなど、江戸、明治、大正、昭和、そして令和へといくつもの時代を経て息づく東京の時層を巡るタイムトラベルに出かけてみませんか?
目次
江戸時代(玉川上水余水吐;吉原遊廓;高尾稲荷神社;千駄ヶ谷富士;深川江戸資料館)
明治時代(品川寄木神社の鏝絵;神谷バー)
大戦間時代(鶴見線;海老原商店;元町公園;多寶山成願寺)
戦後昭和(下総屋食堂;中野新仲見世商店街;新宿センター街;中銀カプセルタワービル)
時層堆積街(品川;佃;三ノ輪;雑司が谷;代々木公園)
著者等紹介
黒沢永紀[クロサワヒサキ]
東京都新宿区生まれ。中野区育ち。早稲田大学文学部卒業。都市探検家、軍艦島伝道師、音楽家、映像制作集団オープロジェクトメンバー、長崎伝習塾塾長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tenouji
14
明確な視点、歴史的レポート、と内容・写真がしっかりしているので、非常に面白かった。南武線って、日本の第5番目の財閥が作ったんだね。2021/02/04
多喜夢
12
この手の東京散歩本をかなり読んでいるが、対象の取り上げ方と美しい写真とがうまくマッチしていてかなり読み応えのある一冊だった。2021/08/29
Teo
6
何箇所か行った事のある場所、写真に収めた場所があった。千駄ヶ谷富士とか雑司ヶ谷の雑二ストアとか。しかし流石プロと言うか、写真の撮り方が素晴らしい。吉原遊廓の写真など絶対行ってみたい気持ちになる。私は日中しか歩かないので明る時間帯の写真しか撮れないが、夕刻や夜は本当に趣のある写真が撮れるものだ。都内なので出来る限り行って見てみたい。2020/10/19
チョビ
4
なんだろうなあ、文体が面白くない。この手のお散歩エッセイは結構読んでいるが、格別にまじめでかつ、いちいち社会に提議している体にしていて、そこが腹がたつ。自分の趣味は自分で、が本来だと思うんだよね。人様や行政に頼るんじゃんくてさ。2023/10/27
bvbo
2
街歩きの参考に。行きたい所が増えた。2022/07/31